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テーマ:DVD映画鑑賞(14217)
カテゴリ:邦画
2001年 日本 大沢たかお 井川遥 村上淳 森村泰昌 不二子 ストーリーは、昔ながらの写真館を経営する澤田家。一家の長男・今日太はすぐにキレることから、切れやすい電球=“フィラメント”とあだ名される26歳の男。定職にも就かず、不良仲間の卓爾といつもブラブラしている。写真館を営む父・篤次郎は女装趣味があり、女優に扮したセルフポートレートが生き甲斐。母・加子は10年前にパチンコ屋で知り合った若い男と駆け落ちしたきり。今日太にとって唯一の心の拠り所がヤクザと離婚して出戻ってきた夢遊病の妹・明日美だった。しかし、そんな明日美に対し、前夫が未だにしつこくつきまとってくるのだった……。 それぞれに問題を抱え、崩壊寸前の家族の行く末を厳しくそして暖かな眼差しで繊細に描いた物語。 この映画の公開当時って、人を殺してもリセットボタンを押したら生き返るって思ってる若者がいてるって事が話題になってましたよね。 どれだけ人の命を軽く考えてるのか疑問に思ってたけど、そういう考え方しか出来ない若者がいてるって事が悲しくなりますよね。 この映画の主人公、今日太の周りの人間も毎日に退屈してスリルを求めて生きてます。 そのためにはヤクザから拳銃を奪ったり、オヤジ狩りをしたりして自分勝手なスリルで人を傷つけます。 スリルっていうのは恐ろしいもので、さらに強烈な刺激がほしくなるので限度がなくなってしまいます。 そうなるとついには拳銃を使ってゲーム感覚で人を殺してしまおうって考えてしまいます。 こういう人物って紙上の話だけかなって思ってたけど、実際にこういう若者がいてると思うと、本当に怖くなりますね。 この映画で一番良かったのは森村泰昌演じる女装趣味のある父親、篤次郎。 なぜかセリフが大阪弁やったので親しみもわいたけど、息子に「変態」って言われて、「ワシは変態やない、変なだけや」って反論するシーンは笑えました。 重いテーマの映画やけど、篤次郎のおかげで中和されてたような気がしました。 大沢たかお演じる今日太って、とにかくキレやすい性格で怖いものなしって感じです。 いつも優しい感じがする男性を演じてる事が多い大沢たかおやから、この役は新鮮でした。 金髪にタンクトップって姿が似合ってました。 井川遥は黙ってたら可愛いけど、喋ると演技の下手さが目立ってしまって少し不快でした。 特に共感出来る登場人物もいてないので、別世界のような出来事に思えてしまう部分もありました。 どの登場人物にも未来が見えないんですよね。 希薄な映画って言われても仕方がないけど・・・。 好きな人にはたまらない映画やけど、あつぼうはちょっと微妙でした。 評価(2.4) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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