|
テーマ:DVD映画鑑賞(14217)
カテゴリ:邦画
2006年 日本 山田孝之 玉山鉄二 沢尻エリカ 吹石一恵 尾上寛之 吹越満 風間杜夫 ストーリーは、川崎のリサイクル工場で働く青年、武島直貴。積極的に話しかけてくる食堂の配膳係・由美子とも打ち解けることなく、人目を避けて生きる彼にはある秘密があった。兄・剛志は、弟を大学に行かせるため学費欲しさに盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまったのだ。無期懲役で服役している剛志からは毎月手紙が届いていた。しかし、それが元でリサイクル工場でも兄のことが明るみとなると、直貴は工場を後にする。やがて、大好きなお笑いでプロになる夢を抱き、徐々に頭角を現していく直貴だったが…。 この映画を観ていろんな事を考えさせられました。 正直、加害者の家族の苦しみなんて考えた事もなかったし、加害者の両親ともなると責任があるって思ってました。 よく事件が起こると加害者の人権がって叫んでる弁護士がいてるけど、それ以上に被害者とその家族、そして加害者の家族の人権について考えるべきです。 殺人を犯した兄弟がいてるってだけで、世間では様々な差別をうけ、どこに行っても兄の存在が付きまとってくるんですよね。 まじめな道を進もうと思っても世間では殺人者の兄弟という部分が注目されてしまいます。 婚約者にも兄の存在が知られて、婚約者の父親に別れるように言われるけど、娘を持つ親としてこの父親の行動を100%批判できなかったです。 もし自分がこの父親の立場ならどうするやろうって考えたけど、素直の祝福出来るのか分からないです。 自分の近くにこの映画の主人公のような青年がいたら普通に対応できるのか自信がないです。 こういう差別はしてはいけないって思ってても、子供達の親という部分で兄が出所してきたらって心配してしまいます。 どんな事情であれ人を殺したって事実は変わらないですからね。 なんの罪もない青年が兄の犯した重罪の背負って生きていかなければいけない・・・。 ほんと罪を犯した人は、自分の家族の苦しさまで理解して懺悔するべきですね。 山田孝之って見てるだけでこっちの気持ちが暗くなるような顔をしています。 この人って他の映画でも同じような暗い演技をしてる事が多いけど、この暗さは半端ではないですね(笑)。 そして彼が漫才師としてブレイクしていく時に使われてるネタやけど、全く面白くないです。 こういうところがリアリティに欠けてるのが残念です。 原作ではミュージシャンを目指してるらしいけど、面白くない漫才をするぐらいならミュージシャンの方が良かったのかも。 まぁ~漫才師って設定やから、あのラストやったけどそれでもなぁ~。 彼とは反対に玉山鉄二の演技は素晴らしかったです。 ラストシーンは思わず涙が出ました。 それと沢尻エリカは可愛いけど、関西弁のイントネーションがおかしいです。 なんか東京の人が無理矢理関西弁を喋ってる時のイントネーションでした。 評価(3.4) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|