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カテゴリ:海外文庫
ストーリーは、社交界の華と呼ばれた女性が殺された。そして今度は、事件の真相に迫った作家までが謎の失踪!?自分の店に招いた作家とあらば見過ごせない。真相究明に乗り出した書店主ペネロピーは、捜査の参考にと、店の倉庫に眠っていた幽霊探偵の事件簿を取り出してみることに。すると、中から一枚の五セント硬貨が転げ落ち…。この一枚がやがて、幽霊探偵とミステリ書店主の名コンビの命運を分ける。待望のシリーズ第2弾。 ミステリー書店シリーズの二作目でもある本作では、【バイ・ザ・ブック】で講演をした作家が謎の失踪をします。 前作では講演中に作家が突然死したけど、なぜかこの【バイ・ザ・ブック】は死を招く書店なんでしょうか(笑)。 前作では幽霊のジャックに叱咤激励されながら奮闘したペネロピーですが、本作では素人探偵としても成長し、自分なりの推理を披露したりします。 やっぱり危なっかしいところは変わってないんですけどね。 でもそういう部分があるからこそ読者は惹きこまれていくと思います。 本作では作家の失踪事件と五十年前のジャックの事件が平行して進んでいくのですが、ジャックの事件を調べてる時に当時のファイルから五セント硬貨が落ちてきます。 この五セント硬貨は今後のこのシリーズの行方を大きく左右するぐらい大事なもので、このシリーズの幅を広げるアイテムにもなります。 相変わらずキンディコットの住人達も事件に首を突っ込んできて大騒ぎになるし、ペネロピーの自殺した夫の親族は執拗に息子のスペンサーにちょっかいを出してくるし、今回も奮闘するペネロピーを応援したくなりますよ。 体のない幽霊探偵と経験のない素人探偵のコンビを堪能してください。 評価(4.4) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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