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テーマ:DVD映画鑑賞(14216)
カテゴリ:アメリカ映画
2007年 アメリカ エリック・スティール ストーリーは、美しく荘厳なフォルムで見るものを魅了するサンフランシスコの巨大吊り橋“ゴールデンゲートブリッジ”。アメリカを代表する観光名所として知られるこの橋は、自殺の名所という暗いもう一つの顔を持っていた。本作は1年間に渡って橋の両岸にカメラを据え、自殺を図る人々の姿を捉えるとともに、かつてそこで自殺した人の遺族や友人へのインタビューを通して命を巡る様々な問題を問いかける衝撃の社会派ドキュメンタリー。センセーショナルな題材が各地で賛否両論の論争を巻き起こした問題作。 この映画の凄いところは、自殺する人をカメラに収めてるだけでなく、その遺族にインタビューをしてる事です。 悲しみをこらえながらも自殺した人の思い出を話すのですが、あつぼうには共感出来ない部分でした。 カメラに自殺するシーンが写ってるという事は、この映画のスタッフが助けようとすれば助けれたのかなって思ってしまうんですよ。 遺族の誰一人としてこの部分を突っ込まなかったのが不思議でした。 助けようとする気持ちもないのがカメラから伝わってきますからね。 逆に助けようものなら「なぜ助けた」って思われる可能性もあるのですが、黙って見過ごすのはね・・・。 実際に映画の中でも自殺しようとしてる女性を通りがかった人が助けたら、凄く睨まれてました。 アメリカでも自殺する人の増加が社会問題になってるから、少しでも自殺者を減らしたいって意図でこの映画を撮ったにしても、あまりにも残酷ですよね。 何度も自殺を試みて失敗し、最終的にこのゴールデンゲートブリッジから投身自殺した人もいてたけど、結局自殺するって人を止めるにはどこかに隔離するしか方法がないのかも。 インタビューで自殺した男性のおばあちゃんが、なんども自殺を試みる孫に「もし自殺をするなら私の電話番号を書いた紙を胸のポケットに入れておいて」って言うシーンがあるんですが、正直凄くショックを受けました。 もっと救う方法があったのでは?簡単に諦めすぎでは?って思ったけど、この映画を最後までみてると安易な事は言えなくなりました。 いつか自殺するかもしれないという不安を抱えて生きてる家族もいてたので、その人たちにとっては毎日が不安の連続やったでしょうね。 自殺をしたのは悲しいけど、ある意味、家族は開放されたのかなとも思ってしまいました。 自殺した人の思いで話で一番多かったのが、自殺した人の病歴です。 通院していたって人や、カウンセラーに相談してた人、そして自分の鬱病が治らないと悲観的になる人、いかにもそういう人は自殺する傾向にあるって描き方もちょっと疑問が残りました。 頑張って立ち直ってる人もいてるからもう少し違った角度から描いてほしかったです。 自殺というものを考えさせられる映画なんですが、オススメは出来ません。 観終わった後の不快感は個人差があるやろうなぁ~。 評価(2.4) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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