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テーマ:DVD映画鑑賞(14216)
カテゴリ:邦画
2007年 日本 林遣都 山田健太 鎗田晟裕 蓮佛美沙子 萩原聖人 菅原文太 天海祐希 岸谷五朗 ストーリーは、 中学校入学を目前に控え、家族で岡山県へと引っ越してきた天才ピッチャー、原田巧。彼は、自分の才能に絶対的な自信を持ち、それゆえに他者を寄せ付けない孤独な一面を持っていた。家族も病弱な弟を大切にするあまり、巧との間に微妙な距離を置いてしまう。そんな巧の前に、同級生の永倉豪が現れる。巧の才能に惚れ込んだ豪は、彼とバッテリーを組むことを熱望する。2人は野球部に入部するが、そこに待ち受けていたのは監督による部員への徹底した管理・支配だった。それでも監督との衝突もいとわず自分を貫く巧は、次第に豪との絆を深めていくが…。 児童文学出身の人気作家あさのあつこの代表作である同名ベストセラーを映画化。 天才ゆえの孤独を抱えた中学生ピッチャーが、病弱の弟ばかりかまう家族との葛藤や一緒にバッテリーを組む同級生との友情を通して成長していく姿をさわやかに描く。 観終わった時に思わず涙が流れてしまった映画です。 まずこの映画が面白くなったのは、しょうもないアイドルを使わずにオーディションで野球経験者を主役に抜擢した事です。 この事によって投球ホームや天才ピッチャーと言われてる事に全くの違和感がなかったです。 ついつい観客動員を考えてアイドルを使ってしまいたいところやけど、それをしなくて大成功でした。 もしアイドルを使ってたら、ここまで素晴らしい映画にはなってなかったと思います。 野球と言うのはこの映画の中でも語られてるけど、ほんと素晴らしいスポーツです。 いくら天才と言われてる選手でも仲間の気持ちを理解してないと二流選手なんですよ。 団体スポーツやからこそ味わえる連帯感って素晴らしいものです。 特に野球でも重要なのが、ピッチャーとキャッチャーのバッテリー。 この2人が意思疎通出来てないとピッチャーも力を出す事が出来ないです。 天才ピッチャーと努力のキャッチャーの葛藤が凄くうまく描かれてた映画でしたよ。 一つ問題なのが、巧の態度かな。 いくら心にトラウマを持ってるとしても、上級生や先生そして両親や弟に対する態度は限度をこえてましたよ。 前半は自分の才能に天狗になってる生意気なガキにしか見えなかったです。 それが狙いにしてもちょっとやりすぎかなって思ってしまった。 後半でその態度の理由も明らかになるけど、それだけでは許せるような態度ではなかったですからね(笑)。 礼に始まり礼に終わるのがスポーツなんで、この部分がもう少し共感出来たら満点やってんけどなぁ~。 この映画の本当の主人公はキャッチャー役の山田健太かな。 無愛想で自分勝手な巧を大きな心で受け止める人間の大きさは、まさにキャッチャー向きです。 田舎って設定もあるけど素朴な優しさが全身から溢れ出てました。 これから注目していきたい俳優です。 病弱な弟を演じた鎗田晟裕も素晴らしかったですよ。 どれほどの経験を積んでる子役かなって思ったら映画初出演やったんですね。 いや~日本にも才能ある子役がいてるもんです。 野球を知らない人もじゅうぶんに楽しめる映画でしたよ。 息子が大きくなったら一緒にキャッチボールがしたくなりました。 評価(4.4) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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