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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:アメリカ映画
2004年 アメリカ ドン・チードル サンドラ・ブロック マット・ディロン ジェニファー・エスポジート ウィリアム・フィットナー ブレンダン・フレイザー テレンス・ハワード ライアン・フィリップ ストーリーは、クリスマスを間近に控えたロサンジェルス。黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティン。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯、大きく狂い始める…。 2005年のアカデミー賞で作品賞に輝いた映画です。 この映画を観る前は、なんでこの映画がって思ってたのですが、観終わった今では納得しています。 あつぼうがアカデミー賞の会員でもこの映画に一票入れてたでしょうね。 人種差別ってあまり身近に感じた事がなかったけど、アメリカ社会では庶民レベルにまで根付いてるのには正直驚きました。 白人の言い分、黒人の言い分、色々あるけど偏見という色眼鏡で判断してると何の解決策にもならないし、悪循環するだけです。 あの同時多発テロ以降、アラブ系の人達に対する嫌がらせが酷いって聞いたけど、あのテロ以降アメリカに住むアラブ系の人達の生活は一変したでしょうね。 この映画では様々な事件が起こるけど、そのほとんどの発端が人種差別なんですよ。 だから観ていて心が痛くなるようなセリフもあるし、人種が違うだけでここまで争いが起こる現実が怖かったです。 冒頭でドン・チードルが「触れ合いたいのさ。ぶつかり合って何かを実感したいんだ」って言うセリフがあるけど、人と人ってぶつかり合ってはじめて分かり合える部分もあると思う。 この映画の登場人物もぶつかり合って変化していくのですが、この点は凄く理解出来ました。 差別主義者の警官が、事故で車に閉じ込められた黒人女性を助けるシーンがあるのですが、普通なら黒人って事で危険をおかしてまで助けに行かないような状況やけど、警察官の本能、それとも人間としての本能が彼を動かします。 こうやって人とぶつかり合う(クラッシュ)する事によっていい方向に変化すればいいんですけどね。 全てのエピソードが最後にはピッタリとパズルのピースのようにハマルのが素晴らしいです。 どのエピソードも考えさせられるし、全体を通しても考えずにはいられない映画でした。 個人的にはマット・ディロンにアカデミー主演男優賞をあげたかったなぁ~。 評価(4.3) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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