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テーマ:DVD映画鑑賞(14216)
カテゴリ:邦画
2006年 日本 宮崎あおい 小出恵介 宮崎将 小嶺麗奈 藤村俊二 ストーリーは、学生運動が活発だった1960年代後半。高校生のみすずはひとり孤独の中にいた。学校でも友達をつくらず、家にも彼女の居場所はなかった。みすずは小さい頃、兄だけを連れて家を出た母親に捨てられ、叔母家族に引き取られ育てられたのだった。そんなある日みすずは、突然訪ねてきた兄が残していったマッチを頼りに、新宿のジャス喫茶Bへと向かった。彼女はそこで、兄や彼の仲間たちと出会う。その中にはちょっと謎めいた雰囲気の東大生、岸もいた。彼らの仲間に加えてもらい、初めて自分の居場所を実感するみすず。彼らと過ごす時間が増えていくにつれ、次第に岸に対して特別な感情を抱き始めるみすずだったが…。 あの3億円事件の犯人が女性っていう大胆な設定は面白かったけど、どうも最後までスッキリしなかったです。 まず犯人が女性って部分も、この映画の中では無理がありました。 特に窓越しに「爆弾が仕掛けられてる」って言うところは、おもっきり女性の声やったし、それやったら誰しも女性が犯人って気付いてしまって意表を突いた事にならないです。 60年代の重厚な雰囲気などはうまく出せてたし出演者の演技は素晴らしいけど、それを脚本がいかせてないっていうか演技が一人歩きしてるって状態でした。 ありあまるエネルギーを何かにぶつけようとしてる若者達の描き方も好きやねんけどなぁ~。 3億円事件の犯人が女性やったってインパクトを与えるけど、この映画って激動の時代に生きた少女の初恋がメイン。 「おまえが必要」って言葉で岸の計画に乗るみすずやけど、恋は盲目ってこういう事なんかな。 事の重大性なんか関係なしに人に必要とされる嬉しさで実行犯になるんですからね。 実際この映画で語られてるように、この事件はお金目的でなかったって思います。 もしお金目的なら3億円事件で強奪されたお金が使われてないのがおかしいですよね。 いったいこの3億円がどこに消えたのか未だに分からないけど、誰一人傷つける事なく3億円を強奪したのは凄い事やと思います。 この映画のように国家権力が絡んでた可能性もあるなって思いました。 宮崎あおいって素晴らしい女優さんですよね。 表情だけで感情を伝える事の出来る演技力のある女優さんです。 彼女やからこそこの難しい役をこなせたと思います。 評価(2.8) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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