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カテゴリ:海外文庫
【アンソニー賞最優秀新人賞受賞】海辺の保養地シーヘイヴンへようこそ。ここでは誰もがのんびりする。臨時警官のおれだって例外じゃない。制服も拳銃もないが、帽子に輝く警察マークが女の子に受けるのさ……そんな平和が消し飛んだ。大富豪のハートが遊園地で殺されたんだ。唯一の目撃者、娘のアシュリーにも犯人の魔手が迫る。おれの使命は、相棒の超カタブツ警官シーパクとともに事件を解決することなんだ! アンソニー賞を射止めた新鋭のデビュー作 この小説の主人公でもあるシーパク巡査は、嘘をつかず不正を働かず警察官の鏡のような人物です。 その相棒でもあるダニーは、今時の若者って感じのアルバイト警官。 こんな2人がコンビを組んで保養地でおこった大富豪殺人事件の捜査にのりだします。 ダニーが語り部となってこの小説を進めて行くので、読者もダニーの目線で事件やシーパクなどの登場人物を観察していきます。 ダニーの軽快なユーモア感覚のおかげで凄く読みやすくなってました。 500ページもある小説やけど、サクサクと読めるのもダニーのおかげですよ。 シーパクのキャラが凄く良いですよね。 イラク帰りって事もあって暗い過去もあるけど、いつでも引用するのがブルース・スプリングスティーンの歌詞ってのが面白いです。 単純な展開と思いきやラストはドンデン返しの連続です。 やっぱり先の読めるミステリーほど面白くないから、今作は合格ですよ。 このラストは想像すらしてなかったので凄く嬉しい誤算でした。 だてにアンソニー賞の最優秀新人賞を受賞してないですね。 ふざけた邦題にはガッカリやけど内容には満足がいきました。 どうやらこのシリーズは3作目まで出てるみたいなんで翻訳される日が来ることを祈ってます。 評価(3.7) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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