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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:邦画
2006年 日本 ユースケ・サンタマリア 友近 森田直幸 濱田マリ 赤井英和 本上まなみ ストーリーは、一見ごく普通の家族・酒井家。次雄(中2)と妹・光、母・照美、父・正和の四人家族は関西のとある小さな町に住む。実は次雄にとって正和は継父、しかも微妙な年頃もあって、二人は心通わせることが出来ない。ある日、正和が突然家を出て行くと言い出した。その理由は、好きな男ができたから…?! あきれるしかない母、信じられない次雄、何も分からない光。ある日、偶然父を見かけた次雄は、いつもと違う父の様子から、何か嘘をついているのではないかと思い始めるのだが…。 舞台は三重県のとある田舎町なんですが、ユースケ・サンタマリア以外は全員関西出身の役者さんを揃えてるので関西弁が全開で凄く親しみを感じましたよ。 友近がユースケに気持ち悪い関西弁喋りなって言うところがあるけど、東京の人が無理に関西弁を喋るとほんま変なイントネーションになってしまうんですよね。 おもわず分かる分かるって相槌を打ちながら観てました(笑)。 最近はテレビ局が映画制作に乗り出す事が多いけど、この映画の場合はテレビ大阪が制作してるんですよ。 そこらへんにも地域密着型の映画の匂いがしましたよ。 14歳といえば多感な年頃やのに、再婚で出来た新しいお父さんがいてるだけでも悩みの種やのに、そのお父さんに好きな男の人がいてるって衝撃の告白をされたら天と地がひっくり返るぐらいビックリしますよね。 この告白なら浮気をしてたって告白の方がまだ衝撃度が低いですよね。 お父さんがホモってセリフがあるけど、その一言に表しようのない苦しみがありました。 さらにホモの相手とされてるのが、会社の同僚でよく家に遊びに来る人ですからね。 お父さんが衝撃の告白をして出て行くまでは、どこにでもあるような家族の平凡な日常が描かれてます。 この日常生活が凄く心地よくて出て行くまでに十分楽しめましたよ。 友近の演技ってコントを見てるみたいやったけど、それなりに巧くて良かったです。 どうしてもコントでやってる大阪のおばちゃんって感じがするんですけどね(笑)。 森田直幸って子役はあんまり知らなかったのですが、この子も凄い演技をしますよ。 最後の最後に見せる笑顔だけでも素晴らしいって思えるけど、反抗期にある少年を巧く演じてたと思います。 そうそう関西の映画らしいオチが最後に待ってるのが良かったですよ。 それはこの森田直幸君と谷村美月ちゃん関するオチなんですけどね。 友近の「何アホな事やってんの?バレバレやねんで」って言葉にこの映画の全てが詰まってたような気がしました。 家族って相手が何も言わなくてもお互い分かり合えるようになるものですよね。 そこまでの構築が難しくて途中で離婚したりする家族もいてるけど、この酒井家のようにお互い痛みを乗り越えて一緒になった夫婦の絆は強いですよ。 ここで一つ文句を言いたいのが、この映画の予告編です。 あまりにもネタバレ全開な予告編なんで、映画の楽しみを奪われてるような気がしました。 なんでそこまで予告でバラす必要があるのか凄く疑問です。 映画を観て驚きたい時もあるけど、予告でネタバレしてたら驚けないですからね。 もう少し考えてほしいもんです。 評価(3.8) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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