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テーマ:DVD映画鑑賞(14216)
カテゴリ:邦画
2006年 日本 吉井怜 藤本七海 笠原紳司 渡辺真起子 ストーリーは、不倫相手の娘・夕美を親に内緒で湖に連れ出し、当てつけで自分が自殺するところを見せつけようとした女・鞆絵。ところが段取り悪くあっさり失敗したばかりか、橋の上から投身自殺を図った青年・亮太を逆に助けるハメに。そこへ今度は銀行強盗をした女・亜希子まで加わり、複雑な事情を抱えた4人の男女の長くて奇妙な一夜が始まった…。 ひょんな事から出会った4人の一夜の物語なんですが、4人の持つ事情が複雑すぎて最後までパズルのピースが収まる所に収まらなかった歯痒さがありました。 途中の展開は痛々しい4人の人間模様が巧く描かれています。 その反面静まり返った蒼い湖の表面が印象的で冒頭とエンディングで同じ湖を見てるのですが、登場人物の心の変化とともに湖も変化してるように見えました。 この映画のタイトルの【みづうみ】って巧くつけたなって思いましたよ。 少し残念なのが、自殺を考えてた人の心の動きが画面から伝わってこなかった。 何がきっかけで「死」から「生」への変化があったのか分からなかったです。 実際に自殺を決行しようとしてた人間が心変わりするには、それ相応の理由があるはずなんですが、それが見つけられなかったです。 自ら命を絶とうとするけどその度に邪魔が入るから面倒臭くなったのかな。 最悪の一夜で死ぬ事すらバカらしくなったのか、それとも少女夕美の行動がそうさせたのか・・・。 う~んやっぱり分からん。 自殺しようと思って持っていったガスがヘリウムガスで声だけ変わってしまうのは笑ってしまいました。 ところどころにブラックユーモアを交えてるのは良かったのですが、全体的には暗い映画です。 吉井怜って自らも難病を克服した経験を持つ人やから頑張ってほしいですね。 希望があれば人は生きていくことが出来るということを教えてくれそうになった映画でした(笑)。 評価(2.7) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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