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カテゴリ:海外文庫
文庫 426ページ 出版社 角川書店 発売日 2002/10 リンジーは、バツ一の美人刑事。黒人で二児の母でもある検死官クレアとは無二の友人だった。二人は目下、街を震撼させている新婚夫婦殺人事件を担当している。捜査中に出会った新米記者シンディの勘の良さに目をつけたリンジーは、警察とは別の極秘捜査チームを結成することを思いつく。頭の切れる検事補ジルを加え、仕事上だけでなく、女性ならではの悩みを共有し、固い絆で結ばれてゆく女たち。各々の専門を生かし、本音をぶつけ合う中で、捜査の突破口が開けたかに思われたのだが…。 刑事、検死官、新聞記者、検事補の4人の女性による極秘捜査チームの誕生です。 1作目という事もあって、主人公のリンジー刑事を除いては登場人物の背景がまだあやふやですが、それは巻を重ねることに解消されていくんでしょうね。 男性職場の中で頑張ってる4人の女性達はお互いの力を発揮して協力します。 女性同士という事もあって人生や恋愛について本音で語り、辛いことがあれば励ましあいます。 この4人が捜査するのが新婚夫婦連続殺人事件です。 幸せの絶頂期にいてる新婚夫婦を惨殺な手口で殺害する犯人を追うのですが、この犯人は現場に証拠を残していきます。 なぜ証拠品を現場に残していくのか、その証拠品から突破口が開けたと思われる瞬間、犯人の驚愕の計画が明らかになってきます。 とにかくラスト100ページぐらいは、良い意味で読者を裏切るような展開になってました。 主人公のリンジーが再生不良性貧血という難病に侵されてるのもポイントで、捜査と平行して治療をしています。 仲間に打ち明けるタイミングなどリンジーの心の悩みが読んでいて伝わってきました。 パタースンお得意の短い章立ては本作でも健在でした。 この短い章立てをスピーディーって感じるのか、勢いがつかないって感じるかは読者次第です。 ちなみに私はかなりスピーディーって感じて物語にグイグイと引きこまれました。 最後には126章までなってましたけどね。 次作に期待したいのは、4人の職業の能力をもっと活かして捜査してほしいです。 今作ではそれほど能力を発揮したとは思えないので次こそはって思ってます。 評価(4.3) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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