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テーマ:DVD映画鑑賞(14217)
カテゴリ:イタリア映画
2005年 イタリア/フランス ビラ・アダマ ハノウラ・カボレ ウロス・ミロヴァノヴィッチ メディ・カレフ監督の「タンザ」は、大きな銃を手にゲリラ部隊の一員として戦闘にかり出されるルワンダの少年の物語。エミール・クストリッツァ監督「ブルー・ジプシー」は、窃盗団家族に生まれ、親から盗みを強要される少年を賑やかな音楽に乗せて綴る。HIV感染者を両親に持ち、生まれた時からHIVに感染し、“エイズ・ベイビー”と呼ばれいじめられている少女を見つめたスパイク・リー監督作「アメリカのイエスの子ら」。カティア・ルンド監督の「ビルーとジョアン」は、廃品を集めて小銭に換え自活するブラジルの兄妹の物語。ジョーダン・スコットが父リドリー・スコットと共同で監督した「ジョナサン」は、戦場でのショックで幻覚にうなされるフォトジャーナリストが体験する不思議な出来事を描く。イタリアのステファノ・ヴィネルッソ監督作「チロ」は、大窃盗団の最下層でたくましくも懸命に生きる少年の物語。そして最後を締めくくるジョン・ウー監督の「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」は、裕福だけど愛のない家庭に暮らす少女と、貧しい老人に拾われた孤児の少女が、一体のフランス人形を介して不思議な運命に導かれていく感動作。 “世界中の子供たちの窮状を救うため”というイタリアの女優マリア・グラツィア・クチノッタの呼びかけにユニセフと国連世界食糧計画が賛同し、7ヵ国から7組8人の映画監督が参加、それぞれの国の子供たちの過酷な現実を独自の視点で描き出したオムニバス・ドラマ。 世界には日本人には想像出来ないぐらい過酷な環境で生き抜いてる子供達がいてます。 貧困・戦争・HIVなど子供達が抱える問題は様々やけど、子供達に責任はなく大人たちが原因でこの子供達が苦しんでます。 スパイク・リー監督の【アメリカのイエスの子ら】で描かれていたHIV問題などは、近い将来日本でも問題になってくると思います。 生まれながらにしてHIVに感染していてエイズベイビーと呼ばれる子供達。 親たちが麻薬などに手を出したり、一晩だけの関係を持ったりする事でHIVに感染し、そんな両親から生まれてくる子供達がHIVに感染してしまうんですよ。 これって子供にしたら自分がした事でもないのに、HIVに感染しそれを理由に苛められるって耐え難い事ですよね。 こういう状況でありながらも、エイズに感染してる子供達のセラピーに参加して生きる道を探すブランカの強さに感動しました。 メディ・カレフ監督の【タンザ】は、子供が銃を片手に闘う衝撃的な話でした。 ルワンダなどでは子供が銃で人を殺すのが当たり前になってるところがあるらしいのですが、純粋な目をした少年達が表情一つ変えずに銃を撃つって怖いです。 それでもこの少年の立場からすると、こうでもしないと生きていけないんですよね。 自分が行きぬくためには敵対してる人を殺すしかない状況を作ってるのも大人なんですよ。 無垢な子供達が洗脳されるように変化していくのが今の現状なんですよ。 その他の作品も良かったけど、上の2本があつぼう的にはお気に入りです。 観る人それぞれ違う作品を選ぶと思えるぐらい秀作揃いでしたよ。 評価(4.0) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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