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カテゴリ:海外文庫
文庫 362ページ 出版社 扶桑社 発売日 1996年4月 ストーリーは、ステファニー・プラムは30歳でバツイチ、ただ今独身。下着専門店でバイヤーとして働いていたが、会社が身売りに出されたため、やむなく失業の身に。背に腹はかえられないとばかりに飛びついた仕事はなんとバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)。保釈中の身でありながら裁判にも出頭せずに失踪した逃亡者を捕まえて警察に引き渡すというものだ。生まれて初めて手にしたスミス&ウェッソンを携えて、彼女は颯爽と犯罪者たちに対峙していく。CWA(英国推理作家協会)賞最優秀処女長篇賞に輝いた傑作クライム・ノベル。 普通の30歳のバツイチ女性がいきなりバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)に転職する展開が面白いです。 その日を食べていくお金にも困ってたステファニーは仕方なくそして強引にバウンティ・ハンターの仕事を得るけど、最初から大物を捕らえるのは至難の業で素人丸出しの方法で自らピンチを招いてしまいます。 護衛術や逮捕術など一切知らずに、そしてバウンティ・ハンターとしての知識もないからヒヤヒヤするけど持ち前の感の良さでピンチを切り抜けていきます。 お金に困ってるとはいえ、自分の身を危険にさらしてる訳やから銃を持つけど、その銃の使い方すら知らないんですよね。 解説などにも書いてあったけど、ステファニーの育った場所はファミリー意識の強い街らしいです。 だからこそ素人であるステファニーを幼馴染みが喜んで助けたりするんでしょうね。 この物語を読んでいて、この街って昔の日本の下町のような親しみやすさがありました。 そしてステファニーが追いかける逃亡者が、この街の幼馴染でもある元警官のモレリ。 ステファニーとモレリには、色々な苦い過去があって最初の頃はその呪縛が2人を磁石の同極のように反発させます。 この2人の関係ってこれからも楽しみな要素なんですが、個人的にはステファニーのおばあちゃんのメイザが好きです。 なんか天然っぽいキャラやけど一番ステファニーの事を理解してる感じがしました。 日本人には馴染みのないバウンティ・ハンターという職業やけど、最近では映画【ドミノ】などでも取り上げられてましたね。 まさに命がけの職業やけど、アメリカという国では犯罪者が多いから賞金稼ぎの存在って警察にとっても有難いのかも。 日本もこれだけ未解決事件が増えてきたから、こういう職業があってもいいのかな。 評価(4.1) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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