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カテゴリ:海外文庫
単行本 373ページ 出版社 ヴィレッジブックス 発売日 2007年07月 ああ、人生って不公平だなあ…… そのつぶやきを聞いたおばけのアーサーは、さえない少年トムの友だちになることを決めた! ふしぎな友情でむすばれたふたりと個性的なオバケの仲間たちがくりひろげるゴースト・ファンタジー 何千という応募の中から【第二のJ・K・ローリング賞】を獲得した本作。 読んでいてなぜ選ばれたのか納得出来るぐらい面白かったですよ。 どの種類のオバケにもなれずに苦悩するグレイ・アーサーと新しい学校でイジメにあってるトムとは共通点がたくさんあります。 必然的に2人は出会う運命であって、この出会いが物語りの始まりとなります。 最初からアーサーが見えるわけでもなく、ある事故がトムの人生を変えるきっかけになります。 この事故以来アーサーが見えるようになって友達になっていくけど、今度は周りがトムの言動をおかしく思い、様々な出来事に巻き込まれていきます。 この本に登場してくるオバケ達って人情味溢れる個性的なオバケばかりです。 本の表紙にもオバケの絵が書いてあるけど、まさに彼らが登場するわけでこのオバケたちのエピソードも面白いですよ。 【鼻曲ゲ】や【ウスラ人】【悲シマセ】【スクリーマー】など名前からも楽しそうな雰囲気がありますよね。 日常のふとした出来事にオバケが絡んでるって表現も面白いです。 おもわず「なるほど」と思ってしまいました。 奇妙な友情で結ばれた2人の話はまだまだ続くようなので楽しみです。 続編ではもっとオバケが登場してくるみたいです。 評価(4.4) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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