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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:イギリス映画
2006年 イギリス ヘンド・アヨウブ ブライアン・ボーランド ベッキー・アン・ベイカー 現職の大統領の暗殺を仮定して、徹底したリアリズムでシミュレーションするラジカルなテーマが世界各国で物議を醸した問題作。911同時多発テロを受けて始まった“対テロ戦争”の泥沼化が進む中、いつしかアメリカ国民からの支持も失ってしまったジョージ・W・ブッシュ大統領。本作は、そんな今や多くの人が世界を覆う混迷の元凶であるかのごとくみなすブッシュ大統領が暗殺されたとの架空の設定を基に、ブッシュ亡き後の世界がどのような方向へと進んでいくかを客観的に考察し、その想像の未来を徹底したドキュメンタリー・タッチで描き出していく野心的政治サスペンス・ドラマ。 現職のアメリカ大統領が暗殺されるっていうだけでもショッキングやけど、このテーマをドキュメンタリーと勘違いしてしまうぐらいリアルに作ったのも凄いですよ。 暗殺されるまでにブッシュ大統領の側近達が、暗殺時の状況を悔しさを交えて語ったり、防犯カメラに写る不審人物をピックアップしたり、過激なデモ隊が一発触発状態になってたり、とことんリアルさを追求してました。 ニュース速報などでこの映像が流れたら、本当にブッシュ大統領が暗殺されたって勘違いしてしまいます。 当然の事ながらアメリカで公開された時は話題になったけど、日本公開時にはこの映画の邦題【ブッシュ暗殺】が映画倫理規程の条項に当たるとして変更を求められ現在の【大統領暗殺】になりました。 ブッシュ大統領が暗殺されるって話やから話題になったけど、これが日本の福田総理やったら話題性にも乏しく2時間ドラマにもならないかも(笑)。 もしブッシュ大統領が暗殺されたら、世界はどうなるのかな? この映画ではブッシュ暗殺後の世界情勢などが描かれてないのが残念です。 ブッシュ大統領が暗殺されて一番最初に疑われるのは、過激派と思ってたけど、あの同時多発テロ以降はイスラム系の人達なんですね。 それぐらいあの同時多発テロはアメリカ人の心の中に恐怖心を植えつけたんでしょうね。 いくらブッシュが世界の嫌われ者やからといっても生きてる人を暗殺するような映画は悪趣味ですよね。 もしこの映画に触発されて本当にブッシュを暗殺するような人が出てきたら、また映画が悪いってなってしまいますよ。 あつぼうもブッシュは嫌いやけど、ちょっとだけ可哀そうって思う映画でした。 評価(2.8) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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