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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:アメリカ映画
2006年 アメリカ マット・デイモン アンジェリーナ・ジョリー アレック・ボールドウィン ビリー・クラダップ ロバート・デ・ニーロ ウィリアム・ハート ティモシー・ハットン ジョン・タトゥーロ マイケル・ガンボン ジョー・ペシ ストーリーは、第二次大戦間近のアメリカ。イエール大学に通うエドワードは、FBIとの接触やサリヴァン将軍からスカウトされたことを機に、国の諜報活動に従事していく。また一方、耳の不自由な女性ローラと運命的な出会いを果たすが、友人の妹クローバーを妊娠させたことから彼女と結婚する人生を選ぶことに。しかし、ほどなく戦略事務局(OSS)の一員としてロンドンへ発ち、クローバーとは疎遠状態になってしまう。1946年、エドワードは久しぶりに家族のもとへ戻り、息子と初めて対面、改めて幸せな家族を築くことを誓うのだった。だが時は冷戦時代、OSSの流れを汲んで創設されたCIAで働き始めたエドワードは仕事に没頭し、家庭との溝がますます深まっていく。やがて、成長した息子もCIAに。そして61年、CIAを揺るがす大事件が発生する…。 「ブロンクス物語/愛につつまれた街」以来13年ぶりにメガホンを執ったロバート・デ・ニーロ監督2作目となる人間ドラマ。 これはまずキャスティングが面白いですよ。 ボーンシリーズで元CIA諜報員ジェイソン・ボーンを演じたマット・デイモンと【Mr.&Mrs. スミス】で殺し屋を演じたアンジェリーナ・ジョリーが夫婦役なんですよ。 さんざん派手に暴れまくってた2人ですが、この映画では渋すぎる演技をしてました。 本当のスパイってこの映画のように目立たずに淡々と仕事をこなすんでしょうね。 物語も淡々と進んでいくので退屈と感じる人もいてるやろうけど、168分という長丁場を睡魔に襲われずに観れたのはデ・ニーロの演出力と素晴らしいキャスティングのおかげでしょうね。 どうしても主人公のエドワードを中心に物語が展開していくので劇的な展開はないのですが、逆にそのシンプルさがこの映画を渋い映画にしたと思います。 この映画は一度観ただけでは理解出来ないぐらい物語が複雑に絡み合ってます。 特に時間軸の交差が多すぎて、いつの時代の話か分からなくなった時がありました。 マット・デイモンの老けメイクがイマイチで若い頃とそれほど変化がなかったのも原因なんですけどね。 裏切りの連続で誰が味方か敵か判断しにくいところも欠点かな。 裏切られ、誰も信じれなくなり、裏事情を知りすぎると消されるってCIAって組織は本当に怖いです。 実際にCIAが何をしてるのか知らないけど、絶対に関わりたくないって思いました。 いつ誰が裏切り消されるのかっていう緊張感がずっと漂ってましたよ。 ソ連側を演じてる俳優が似ていて誰が誰か分からないです。 CIA誕生秘話とエドワードの人生をごちゃ混ぜにしてしまったから分かりにくいんですよ。 ド派手なスパイ映画もいいけど、本当のスパイってこの映画みたいに陰の人やと思います。 色々と難しいところもあるけど、結論からいうと結構オススメですよ。 観るほどに味の出てくる映画なんで、何回か観たいって思うけど、この上映時間だけにそう何回も観れないですよね(笑)。 何度か観たら時間軸も理解出来て絶対に面白いと思うけど・・・・。 久しぶりに正統派の映画を観た気にさせてくれました。 評価(3.4) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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