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カテゴリ:海外文庫
文庫 369ページ 出版社 東京創元社 発売日 2002年4月 誰彼なしに顎でつかい、お高くとまった言動は数知れず。新参者でありながら、嫌われ者を選ぶコンテストがあればエイミーはぶっちぎりで優勝したに違いない。そんな彼女が六月の早朝、体操用の棍棒で撲殺される。多すぎる容疑者―だが、誰がそこまでしたいと思ったろう?困惑する捜査陣を尻目に、アンジェラたちはまたも探偵活動に乗り出す。 ユーモア本格推理の老巧、待望第二弾。 高級老人ホーム、海の上のカムデンを舞台にした【老人たちの生活と推理】に続くシリーズ第2弾です。 正直こういう老人ホームで老後を過ごせるのは、幸せかなって思ってしまうぐらい恵まれた老人ホームです。 医療の設備やヨダレが出そうな食事、そして個性的な入居者。 これだけ魅力的な老人ホームやけど、今回も事件が起こってしまいます。 今回の犠牲者は老人ホームで嫌われ者コンテストがあればダントツで優勝したに違いないエイミー。 生前の彼女の言動は読んでいても嫌われて当然って思うぐらい最悪のものです。 そんな彼女が殺されたものやから容疑者はたくさんいてます。 前作でも登場したマーティネス警部補とスワンソン刑事が捜査を開始するのですが、この老人ホームのミス・マープルとも言えるアンジェラとキャレドニアも素人捜査を開始します。 身長150センチ足らずのアンジェラと巨漢のキャレドニアのコンビが今回も大活躍です。 いくら元気やと言っても老人なんで、色々と制限されるのがこのシリーズの面白さです。 今作では、飲んだくれのグローガン翁を禁酒させたり、スワンソン刑事の恋などもサイドストーリーとして面白いスパイスになってました。 コージーミステリーという事もあってミステリー部分はそれほど凝ってないけど、アンジェラとキャレドニアを中心にした人々のウィット感あふれる会話を楽しむのも良しです。 このパワフルな2人のおばあちゃんを見てると充実した老後を送ってるなって羨ましくなりました。 評価(4.0) 1作目もオススメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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