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カテゴリ:アメリカ映画
2005年 アメリカ フェリシティ・ハフマン ケヴィン・ゼガース フィオヌラ・フラナガン ストーリーは、トランスセクシャルのブリーは、男性としての身体を完全に捨てる手術を目前に控えている。そんなある日、ブリーは驚くような電話を受ける。ブリーがかつて、男性として一度だけ関係した女性との間に、息子がいたのだ。窃盗の罪で拘置所に入っていた息子トビーを保釈するため、ブリーは手術費用を切り崩してニューヨークへ向かう。ブリーは、自分の正体を明かさないまま、トビーを継父の暮らすケンタッキーへ送り届けようとするのだが…。 何よりも素晴らしかったのが、フェリシティ・ハフマンの演技。 女性である彼女が、映画の中では性同一性障害に苦しむ男性を見事に演じてました。 どこから見ても女性になりたい男性に見えて、声の男性のようにしてたし素晴らしかったです。 映画は性同一性障害がテーマなんですが、見終わった後に重たい気分になる事もなく、逆に性同一性障害で苦しむ男性やその家族の姿がリアルに描かれていて勉強になりました。 女性になる集大成の手術を控えてる時に、息子との再会を余儀なくされるブリー。 当然の事ながら自分の身元を明かす訳にもいかず、親切な教会の女性と偽って彼と旅に出ます。 いつかはブリーが告白するのではって思いながら見ていたので、場面場面で緊張してしまいました。 少しずつ近づいていく2人。でもこの事実を隠してる事が後ろめたさを生み、誤解を生んでしまいます。 正直自分がトビーの立場なら、この状況を簡単には受け入れられないやろうし、理解するのにも時間がかかると思う。 性同一性障害という言葉がやっと理解されるようになった現代でも、この病気に対する差別は根強く残ってるのが現状ですよね。 こういう映画を観て、この病気に対する理解が深まったのは事実。 お金を注ぎ込んで大作映画を作るのもいいけど、この映画のように内容で勝負する映画もいいですね。 久しぶりに心に残った映画です。 好き嫌いはある映画やと思うけど、あつぼうはかなりオススメかな。 フェリシティ・ハフマンがこの演技でアカデミーをゲット出来なかったのが残念です。 評価(4.2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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