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カテゴリ:海外文庫
すべての犬好きに捧げるミステリ 賢く、ご主人様想いの黒ラブラドールが名探偵に! 謎の降霊会で飼い主が殺人事件に遭遇。 名犬は殺人犯を嗅ぎ分けられるのか!? ぼくの名はランドルフ。 文学通で、新聞だって毎日かかさず読むけど、正真正銘の犬、黒ラブラドールだ。 ご主人はお人よしの新人画家、ハリー。 困ったことに、ハリーが匿名の招待状に誘われるままに、のこのこ妖しい降霊会に顔を出すものだから、殺人事件に遭遇してしまった! そればかりか、不審な人影がご主人をつけまわすようになり・・・・・。 ご主人様の窮地こそ、愛犬の出番。 犬ならではの嗅覚で難事件に挑む! シリーズ第一弾 本作の特徴はなんといっても黒ラブラドール・レトリーバーのランドルフが語り手となって話が展開していくところです。 人間の言葉を理解でき、趣味は読書で愛読書はダンテの【神曲】。 あらゆる本や新聞などから情報を仕入れています。 そんなランドルフのご主人様は画家のハリー。 ハリーはどことなく頼りなさげでお人好しタイプです。 そして恋人で失踪中のイモージェンの面影を追い続けてる人です。 そんなお人好しのハリーの性格が災いして、匿名の招待状に誘われ降霊会に参加する事に。 そしてその場所で死んでる人が発見されます。 他殺か自殺かそれとも病死か、この事件の後には何者かの影がハリーをつけまわすようになります。 ご主人様の危険を察知したランドルフは犬ならではの嗅覚を利用して、この謎に挑みます。 犬と人間は当然言葉が通じないのでランドルフは自分の考えをハリーに伝える事が出来ません。 そこでランドルフがハリーに伝えるために思いついたアイディアが素晴らしかったです。 ここは読んでのお楽しみなんですが、人間の言葉を理解出来るランドルフだからこそなんですよ。 ランドルフによると犬が感じとる匂いには、色々な種類があって嘘をついてる匂いやら、後ろめたい匂いなどがあるみたいです。 その匂いを頼りにどんどん謎の中心に近づいていきます。 コージーミステリーなんで、本格的な推理を楽しみたい方には向いてないです。 どちらかというと気軽に読める小説になってました。 既に海外では続編が発売されてるんで、早く翻訳されてほしいです。 評価(4.0) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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