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2008年10月21日
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カテゴリ:アメリカ映画


2006年  アメリカ  
渡辺謙  二宮和也  伊原剛志  加瀬亮  中村獅童  裕木奈江  

ストーリーは、戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、日本軍の最重要拠点である硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道中将が降り立つ。アメリカ留学の経験を持つ栗林は、無意味な精神論が幅を利かせていた軍の体質を改め、合理的な体制を整えていく。上官の理不尽な体罰に苦しめられ絶望を感じていた西郷も、栗林の登場にかすかな希望を抱き始める。栗林の進歩的な言動に古参将校たちが反発を強める一方、ロサンゼルス・オリンピック馬術競技金メダリストの“バロン西”こと西竹一中佐のような理解者も増えていった。そんな中、圧倒的な戦力のアメリカ軍を迎え撃つため、栗林は島中を張り巡らせた地下要塞の構築を進めていく…。  

平和ボケしてる今の日本人には絶対に観てほしい映画でした。
自分達よりも若い男の人たちがお国のために命をかけてアメリカに挑んでいく姿って正直今の時代に生きてるとピンと来ないのですが、当時の日本では当たり前のように受け止められてたんでしょうね。
愛する家族を残して二度と帰ってこれないような戦地に赴く怖さって想像を絶すると思います。
天皇陛下万歳と叫びながら自決していくシーンって酷いけど、当時の日本の教育がそういう教育やったから仕方がないんでしょうね。
死にたいって思いながら手榴弾で自決した人なんていてないですよね。
誰もが生きて帰ってきたいけど、アメリカ兵に捕まるぐらいなら死をって考えなんでしょう・・・。
二宮和也が演じた青年のように、ひたすら生きて帰りたいって考えてる青年は当時にもいたでしょうね。
それが若者の本音やったのかも知れないけど、それを口に出してしまったら上官に殺されてしまうような状況下やから言えなかったのかも。

硫黄島での戦いは教科書などで読むと凄さが伝わってこなかったけど、こうやって映画などの映像で見るとどれだけ日本兵が窮地に追い込まれ、そして散っていったのか分かりました。
戦争というのは残されたフィルムなどで見ると本当に心が痛みますよね。
現代社会でも世界のどこかで紛争や戦争が起こってるけど、いつの日か争いのない世の中になればいいけどそれも夢物語かな。

個人的には【父親たちの星条旗】よりも出来が良かったと思いました。
やっぱり日本人が主役で日本側からの視点で描かれてるので感情移入しやすかったし、登場人物が抱える悩みなどもよく描かれてました。
二宮和也の現代的なセリフはちょっと違和感があったけど、日本人のキャストが凄く頑張ってました。
どんどん世界に羽ばたいていってほしいものです。

観終わった後に、長い時間余韻が残る映画でした。

評価炎炎炎炎(4.1)





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最終更新日  2008年10月22日 23時54分47秒
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