|
テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:アメリカ映画
2007年 アメリカ デンゼル・ワシントン ラッセル・クロウ キウェテル・イジョフォー キューバ・グッティング・Jr ストーリーは、1968年、ニューヨーク。黒人ギャングのボス、バンピーの右腕として仕えてきたフランク・ルーカス。彼はバンピー亡き後、ボスの座を引き継ぎ、自らの帝国を築き上げようと決意。そして、東南アジアから純度100パーセントのヘロインを直接仕入れる独自ルートを開拓し、それらを“ブルー・マジック”のブランド名で市場へ売りさばくことに成功したことから、フランクは瞬く間に麻薬王として君臨していく。一方、ニュージャージーの警察に所属する刑事リッチー・ロバーツ。彼は、警官の汚職がまかり通っていたこの時代に潔癖な仕事を貫いていたため、周囲から疎まれ孤立していた。また私生活では元妻と養育権で係争する傍ら、司法の道を目指している。そんな彼はある時、検察官からエセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢される。やがて大衆に蔓延するブルー・マジックの捜査を進めるうち、フランクの存在に辿り着くリッチーだが…。 冒頭にこの映画は事実に基づいてるってテロップが流れるけど、デンゼル・ワシントン演じる麻薬王フランクとラッセル・クロウ演じる刑事リッチーは実在してるらしいです。 やっぱり実話が基になってるだけでも物語が締まりますよ。 それを演技派の2人が演じ、監督はあのリドリー・スコット!もうこれだけでも見応え十分の映画になってます。 1968年という年代がポイントになっていて、当時ベトナム戦争がおこなわれていてそのベトナム戦争すら麻薬を密輸するのに利用してました。 実際にベトナムで命をかけて戦ってた人の裏側では軍の飛行機を利用して麻薬を密輸していたらしいです。 フランクもこの方法で麻薬を密輸し、今までにない質の良さと値段の安さでたちまち麻薬王の座に君臨します。 フランクは黒人という事もあって、この当時なら苦労したと思うけど裕福になるには悪の道に進むというのも一つの手やったのかな。 ただこの麻薬で稼いだお金で自分の母親に贅沢させるのはどうかなって思った。 確かに自分をここまで育ててくれた母親に楽をさせてあげたい気持ちは分かるけどちょっと問題ありですね。 黒人が差別されるのが当たり前やった時代やから、フランクのような存在は黒人の人達には有難かったかも。 麻薬工場で働いたりする事によって収入があるし、その場が黒人の家族達の社交の場にすら思えました。 麻薬を売る事は悪い事やけど、一概にフランクを責める事が出来ない自分がいました。 ラッセル・クロウ演じる刑事リッチーは、汚職だらけの警察にあってクリーンであり続ける立派な刑事です。 実際にこれだけ汚職刑事がいてその中で汚職を批判し続けるのは孤立するし、簡単な事ではないですよ。 それでも自分の信念を貫き汚職、そして麻薬と戦い続ける姿勢は素晴らしいです。 リッチーがいてなければ麻薬汚染がさらに拡大していたって言っても過言ではないはずです。 でも現在のアメリカの麻薬事情を見るとリッチーの努力も一時的なものでしかなかったのかなって思ってしまいます。 全体的に渋くてカッコいい映画やったので時間の長さは感じなかったです。 ラスト20分の展開をどう思うのかが問題になってくるけど、あつぼうは実話やからこういうのもありかなって思いました。 評価(3.7) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アメリカ映画] カテゴリの最新記事
|
|