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カテゴリ:海外文庫
魔性の女がほほえむとき ストーリーは、明媚なリゾート地を狂気が彩り、熾烈な戦いが愛をはぐくむ… 聡明な美女エイヴリーの母親ジニーは悪に染まった異常な人間で、エイヴリーを産んだ直後に姿を消した。エイヴリーは叔母たちに育てられ、FBIの職員となった。ある日、彼女は叔母の誘いでコロラドのスパ・リゾートへ赴くが、ひと足先に到着しているはずの叔母の姿がない。その行方を探すエイヴリーはジョン・ポールという逞しい男に出会った。実は、叔母はジリーに操られた凄腕の殺し屋モンクに拉致されていた。そしてジョン・ポールは、命をかけてモンクを追う男だった……。 世の中には生まれながらにして悪に染まった人間がいてるっていうのをこの小説に登場するジリーに思い知らされました。 ジリーは性格が異常なだけではなくて男を手玉にとる聡明な美女で執念深い女です。 この物語のヒロインでもあるエイヴリーを産んですぐに姿をくらませ、虎視眈々と妹のキャリーと娘のエイヴリーを狙ってました。 そんなジリーの美貌に惹かれた凄腕の殺し屋モンクが2人を狙います。 この殺し屋モンクはジュリー・ガーウッドの【標的のミシェル】にも登場してました。 そして命を狙われるエイヴリーを守るヒーローはジョン・ポール・レナード! この男も【標的のミシェル】に登場し、さらにはモンクに妹ミシェルの命を狙われたという過去を持ってます。 こういう繋がりがジュリー・ガーウッドの小説の楽しさでもあります。 エイヴリーはFBI、そしてジョン・ポールはFBIが大嫌い。 こんな2人も危険を乗り越えていくうちに惹かれあっていきます。 ロマンティック・サスペンスの定石でもあるのですが、この2人の個性の描き方が見事でモンクに狙われるドキドキ感と2人の微妙な関係のドキドキ感が味わえました。 この小説はエイブリーの目線だけではなく、叔母キャリーの目線、そして悪女ジリーの目線から物語が進むので色々な角度から一つの物語を捉える事が出来ます。 だからお互いの思惑が手に取るように分かるのも面白いですよ。 最後まで目の離せない展開なんで是非読んでほしいです。 評価(4.1) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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