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カテゴリ:海外文庫
グリーン・ティーは裏切らない チャールストンの夏の恒例行事といえば、ヨットレース。ゴール地点で開かれる「浜辺のお茶会」では、セオドシアも新作のミント・グリーンティーを振舞うのに大忙し。さあいよいよ、ゴールの号砲が撃ち鳴らされと同時に、銃が暴発!号砲係の資産家は即死。警察は事故と判断したが、セオドシアの謎解きの虫はむずむずと頭をもたげ……!? 焼きたてスコーンに夏向けブレンド。 紅茶情報とレシピも増量したシリーズ第2弾 前作【ダージリンは死を招く】よりも格段面白くなってました。 前作はあくまで序章って感じやったので、チャールストンに住む人達も表面的な描き方をしてるって感じたけど、前作以上に人物描写を掘り下げてるので、ますます自分がこの小説の中に住んでるかのような錯覚を覚えます。 特にセオドシア、ドレイトン、ヘンリーのインディゴ・ティーショップを中心に展開される人間模様が良かったです。 脇役というにはあまりにも魅力的な住民も、今回は色々な意味で活躍します。 ヘリテッジ協会の会長でもあるティモシー・ネヴィルも前作では嫌味な爺さんで好きになれなかったけど、本作では嫌味さは残るものの本当のネヴィル爺さんを見れた気がしました。 天敵のテッドウィル刑事との駆け引きも見ものです。 銃が暴発して資産家が死んでしまったら、誰もが事故よりも他殺を考えてしまいますよ。 一番最初に疑われるのが、やっぱり遺産がはいってくる親族。 そう思って犯人探しをしながら読んだけど、前作同様最後まで犯人が分からなかったです。 だから最後まで犯人探しを楽しめるのがいいですね。 今作もたくさんのレシピが載っています。 本書に登場するお茶やお菓子のレシピなんで食べてみたくなります。 シリーズとして幅が広がった本作。 早く続編が読みたくなりました。 評価(3.9) ダージリンは死を招く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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