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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:アメリカ映画
2007年 アメリカ トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム ジョシュ・ブローリン ウディ・ハレルソン ケリー・マクドナルド ストーリーは、人里離れたテキサスの荒野でハンティング中に、銃撃戦が行われたと思しき麻薬取引現場に出くわしたベトナム帰還兵モス。複数の死体が横たわる現場の近くで、200万ドルの大金を発見した彼は、危険と知りつつ持ち帰ってしまう。その後、魔が差したのか不用意な行動を取ってしまったばかりに、冷血非情な殺人者シガーに追われる身となるが、愛する若い妻カーラ・ジーンを守るため、死力を尽くしてシガーの追跡を躱していく。一方、老保安官エド・トム・ベルもまた、モスが最悪の事件に巻き込まれたことを知り彼の行方を追い始めるが、モスを保護できないまま、死体ばかりが増えていく事態に直面し、苦悩と悲嘆を深めていく…。 【すべての美しい馬】の原作者、コーマック・マッカーシーの戦慄の犯罪小説【血と暴力の国】を【ファーゴ】のコーエン兄弟が映画化した衝撃のバイオレンス・ドラマ。 2007年アカデミー賞で作品賞をはじめ4部門を獲得した話題作。 コーエン兄弟の映画って万人受けしないと思うけど、これだけアカデミー賞を騒がせてこの映画も万人受けはしないかな。 【ファーゴ】以来コーエン兄弟のファンになってしまったあつぼうには、この映画が快作と呼べるぐらい素晴らしい映画でしたよ。 特に役者の存在感は圧巻でした。これだけの名優の中でも殺し屋シガー役のハビエル・バルデムが凄かったです。 あの顔にあの髪型は反則やろうって思ったけど、淡々と獲物を追いつめていく姿が恐かったですよ。 彼が人を殺す時に使ってる道具って実際に家畜などを殺す時に使ってるらしいのですが、威力がありすぎですよ。 登場人物が窓際に立ってるだけでこの道具で殺されるんと違うかなって心配になって気付いたら手に汗を握ってましたよ。 大金を発見して持ち去ってしまうってよくあるパターンやけど、持ち去った後の展開がこういう事になるとは夢にも思ってなかったでしょうね。 置き引きなどの軽い罪で訴えられるならまだ可愛いものですよね。 大金を持ち去った代償は自分の命やから大きな代償ですよ。 さらには愛する妻まで危険な立場にしてしまって・・・。それでもお金を持って逃げるって事は大金の魅力って恐ろしいものですね。 あつぼうがこの立場なら、あまりにも大金すぎて持ち去れないと思います。 この映画のエンディングって理解するのが難しいですよ。 人によって解釈の違いってあると思うし、これは原作を読むのが一番いいのかな。 ラストだけ数回みたけど、これと言った答えを出せないあつぼうでした。 80年代が舞台って事でベトナム戦争の影響が登場人物たちにはあります。 特にお金を奪って逃げるモスはベトナム戦争帰りなんで殺人犯とも対等に勝負出来るぐらいの戦闘力はもってます。 ベル保安官はモラルのなくなってこの時代を嘆いてるし、どこかベトナム戦争以前の時代を懐かしむ雰囲気があります。 戦争が人を蝕むって小説でもよくあるけど、この映画の奥底では戦争の影響が少なからずあったのかなって思いました。 評価(4.6) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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