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カテゴリ:海外文庫
一人目は自販機業者、二人目は庭師……。お年寄りが優雅な老後を過ごす〈海の上のカムデン〉で連続殺人が発生。事件となれば、またあの素敵な警部補に会えるものというアンジェラたちの期待に反し、やってきたのはやたらと事務的で素っ気ない刑事であった。 憤慨した二人は素人探偵の実力を見せてやろうと、さっそく行動を開始する。刑事がいくら危険だ邪魔だ迷惑だと言って聞かせたところで、もちろん思いとどまるはずもない。 元気いっぱいの老婦人たちが、探偵きどりで連続殺人の謎に挑戦。 高級老人ホーム【海の上のカムデン】シリーズ第3弾の登場です。 カムデン内で自動販売機業者、庭師の2人が連続して殺されるという事件が発生します。 殺人鬼の登場で恐怖に慄くと言うよりも新しいオモチャを手に入れた子供のように楽しみながら事件を解決しようとするアンジェラとキャレドニアの素人探偵。 いつもならマーティネス警部補が事件を担当し、二人を助手のように扱ってくれるのですが(実際はマーティネスに巧く使われてるのかも)今回事件を担当したのはベンソン部長刑事。 彼はカムデンの事も、そこに住む老人の事も何もしらないので、一向に事件の捜査は進展しません。 そんな彼を尻目にアンジェラとキャレドニアは独自に事件を捜査するのですが、今回も老人ならではの苦労が盛りだくさんです。 少しの遠出で疲れ、車の運転でも周りを見る余裕もなく読んでる読者がハラハラしますよ。 そしてこの2人は毎回軽犯罪を犯すのですが、今回も不法侵入や証拠をさわったり、やりたい放題です。 これも警察が頼りないっていう事の裏返しなんですけどね。 こんな2人の地道な捜査によって新しい事実が浮かび上がってくるけど、それは次の惨劇への序章でしかなかったんです。 どうなるのかは読んでのお楽しみですね。 さて2人以外にも魅力的なキャラクターが盛りだくさんのシリーズなんですが、マーティネス警部補の助手のしてるスワンソンとカムデンでウェイトレスをしてるチータとの恋にも少し進展があります。 これからこの2人がどうなって行くのか楽しみです。 評価 この本で100冊の本を紹介した事になります。 映画がメインやけど、こっそりと小説も紹介してたら100冊になってました。 いつも読んでくれてありがとうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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