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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:邦画
2007年 日本 織田裕二 豊川悦司 松山ケンイチ 藤田まこと 中村玉緒 鈴木杏 佐々木蔵之介 風間杜夫 小林稔侍 西岡徳馬 ストーリーは、とある社殿の中で密議をこらす9人の若侍。彼らは、上役である次席家老・黒藤と国許用人・竹林の汚職を暴こうとしていた。その粛清を求める意見書は城代家老の睦田には撥ねつけられたが、大目付の菊井に受け入れられ、この社殿に集められたのだった。するとそこへ、よれよれの紋付袴姿の浪人が現われる。そして彼は、正しいのは睦田で、菊井が黒幕だと言い放つ。その通り社殿は菊井の手下に包囲されてしまっていた。だが浪人が独りその窮場を凌ぎ、敵方の用心棒・室戸半兵衛は浪人が只者でないことを知る。やがて浪人は、意気上がるも不安げな若侍たちに一肌脱ぐこととなるのだが…。 黒澤映画不朽の名作を、オリジナルの脚本をそのままに織田裕二主演、監督・森田芳光でリメイクした痛快時代劇。 観る前からある程度の予想はついてたけど、オリジナルと較べて全体的に軽すぎます。 脚本をそのままにしてるのに、これほど軽くなってしまった原因は三船敏郎と織田裕二の渋さの違いでしょうね。 織田裕二もそれなりに頑張ってるけど、何となく現代風になってしまってて普通の侍映画になってしまってました。 脇役の佐々木蔵之介や松山ケンイチは演技力があるから良かったです。 主役が大根役者なんで脇がしっかりしてないと、どうしようもないですからね。 リメイクなんでオリジナルと比較されるのは宿命やけど、どうせリメイクするならオリジナルを超える何かがほしいですよね。 この映画にはその何かが全くなかったです。 あっ白黒がカラーになったってところだけかな(笑)。 剣を持っての殺陣シーンなどは無難にこなしてたけど、迫力不足なのは否めませんでした。 暴れん坊将軍の松平健の方が数段上やと思いましたよ。 ラストの織田裕二とトヨエツの一騎打ちも呆気なかったなぁ~。 最後まで引っ張ってきた2人の因縁があるからもう少し観たかった気もするけど・・・。 どんな世の中にも汚職にまみれた役人というのは存在するものです。 そんな汚職役人達をやっつけようと正義だけで突っ走る9人の若侍。 しかし世間を知らなすぎる9人は敵の罠に落ちていきそうになるけど、そこで登場するのが椿三十郎! そして彼らを助けて悪人を退治するって時代劇の王道のような展開やけど、三船版の椿三十郎がその後の時代劇の土台を作ってるから、王道って思っても当然なんですけどね。 いつも時代劇を見ていて思うのが、主人公は無敵すぎるんですよ。 もっとピンチらしいピンチがあった方が楽しめると思います。 織田裕二のファンなら間違いなく楽しめるでしょう。 このリメイク版を見てオリジナルを見たいって思う人が増えたら、このリメイク版も失敗ではなかったって思えるのかな。 評価(2.7) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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