|
カテゴリ:海外文庫
その時、凄まじい轟音が婚約披露の会場にこだました。天井が崩れ落ち、華やかな場は一転。悲鳴に包まれた。 そして気がつけば、この夜のために飾られたマリー・アントワネットゆかりの婚約指輪も忽然と姿を消していた......。 だが事件はこれだけでは終わらない。 街で開かれた名宝展でも、高価な首飾りが盗まれたのだ。 この街に怪盗が!? 真相究明に乗り出したセオドシアと、愛犬アール・グレイも大活躍の、シリーズ第三弾。 お茶と探偵シリーズ第3弾です。 本作は今までとは少し趣向を変えて殺人犯が相手ではなく怪盗がセオドシアの相手となります。 婚約披露の会場でマリー・アントワネットゆかりの婚約指輪が忽然と姿を消した事からセオドシアは真相究明に乗り出します。 窃盗とはいえ悪質な犯罪には違いないので黙って見過ごす訳にはいかないですからね。 毎回危なっかしくてドキドキさせてくれるのがセオドシアの捜査方法なんですよ。 コージーミステリーの良い所は、素人探偵が事件を解決しようと走り回るので難しくないんです。 本格的なミステリーが好きな人には少し物足りないって思うやろうけど、シリーズ化されてるコージーは脇を固める登場人物なども味があって面白いです。 シリーズを重ねる事に脇役も成長してるのがいいですよ。 このシリーズではセオドシアの店のティー・ブレンダーのドレイトンや同じくパティシエのヘイリー、そしてセオドシアの飼い犬アールグレイなどがそれにあたります。 今までそれほど登場機会に恵まれてなかったセオドシアのボーイフレンドでもあるジョリーですが、本作ではセオドシアの推理に付き合ったり登場機会が増えています。 推理部分よりも人間関係が楽しめるシリーズなんでテンポが悪いって感じてしまう人もいてるやろうけど、割り切って読むと楽しめると思いますよ。 お茶と探偵シリーズというだけあってお茶の香りとオシャレなセリフ、そしてチャールストンの雰囲気に酔いしれてください。 評価(4.0) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[海外文庫] カテゴリの最新記事
|
|