2011年10月27日(木)
「獣の奏者エリン」四年目の冬
新しいキリクという教導師が赴任してくることになった。そんな
急な赴任はエリン以来だという。その時、教導師長エサルは
ジョウンに子どもがいたことに驚いたのだという。しかもエリンの
書いた作文に感心したそうだ。その頃、エリンはリランと出会った。
新王の宴のために新たに捕まえてこられた幼獣だった。しかも王を
狙った矢に肩を射貫かれ負傷し警戒していたが、エリンがいることに
慣れて次第に大人しくなっていった。警戒して水しか飲まない
リランに、エリンは野性の王獣を見てきた経験を活かし、なんとか
答えを見つけ出そうとしていた。毛布の中で竪琴を弾いた音が
リランが母親のお腹の中で聞いた音に似ているかもしれないと
気づいたエリンは、ようやく餌を食べさせることに成功した。
エリンがリランのために試していく一つ一つのことがエサルたち
教導師にも思いつかないことばかりだった。
そしてエリンはリランに噛みつかれて負傷するのだ。エサルから
「もうリランの体に触るような真似はしないで」と言われるが断る。
「音無し笛を使い恐怖で王獣を従わせなさい」という言葉にも
逆らうのだった。
冬になり、エサル先生はエリンに「あなたはもう最上級生なのだから
あなたのやりたいようにやってごらんなさい」と告げる。
「私が知りたいと思っていたこと、私ができなかったことをエリン
なら、きっと見つけられる気がするわ」と一人思うエサル先生なの
だった。
* * * * *
今回はエサル先生の回顧でちょっとした総集編のような内容の
お話でした。厳しいながらもエリンに対して親のような愛情をもち
接していることがよくわかるエピソードでしたね。またエリンの
リランへの気持ちも再確認するのにいい内容でした。
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