テーマ:ATV(146)
カテゴリ:ATV
中華ATVがまっすぐ走らない理由。 それは「逆キングピン」によるものらしい。 写真のように、ナックルの支点軸が逆ハの字になっている場合、ジオメトリーがなんちゃらかんちゃらでダメらしいよ。 これを「逆キングピン」って言うらしいよ。 まぁ理論的なことはさておいて、原因と対策が分かってるんだからやっちゃえばいいんだ。 詳しいことはこちらのサイトで。 逆キングピン角度ローダウン車体の走行安定性改善 管理人さんはお隣の岡山県の方らしいので、そのうち挨拶に伺ってみたいものです。 勝手にリンクしてスミマセン。 さっそく上のサイトに掲載されていた部品を作りました。 うん、作ったと言うより会社の後輩に作らせました。 「4.5(mm)の鉄板切るときにコレも切ってくれ~。」って。 「いいっすよ~。」って。 プログラミングでガス切断する機械で作ったので形状が正確です。 んでスプレーで赤色に塗りました。 まずはナックルの取り外しからです。 ナックルを左右逆に付け替えるんです。 ブレーキキャリパーを外してみたら、ボルトもタップ穴もナメている箇所がありました。 無理やりねじ込むからこうなるんだよ中国の人。 動揺を抑えてナックルを外します。 テーパーではまり込んでいるので内側から押してやります。 上記サイトでは高ナットとボルトを使うように書いてありましたが、買ってきた高ナットが入らなかったので普通のボルトとナットでやりました。 ちょっと押しただけで抜けましたよ。 この写真の場合先に上が抜けましたが、どちらが先に抜けるか分かりません。 抜けたほうのピンにナットを取り付けて、それ以上抜けないようにします。 そしてまた押してやって反対側のピンを抜きます。 ボルトはM10の30mmと35mmを使用しました。 ボルトは会社に腐るほどあるので拝借しました。 「ボルトもらいにきたー。」って工場に入ったら、「邪魔だからもってってくれー。」って言われました。 ホームセンターなんかで買ったら意外と高いんだよなー。 ここで何故ナックルを左右入れ替えるのか検証してみました。 タイロッドを取付ける部分を水平にしてみると(写真は水平になっていませんが)、キングピン角度が下から上に向けて外に向かっています。 これを反対側に持っていくと、下から上に向けて内側に向かうようになります。 車体に取り付けてある時にはよく分からんかったんだけど、こうしてみるとなんか納得。 次にアッパーアームを取り外します。 長ボルトで取り付けてあるだけなので簡単に外せます。 ただボルトとナットの頭のサイズが違いました。 こういうところの理由がよく分からん。 後はプレートを取り付けて組み上げます。 赤色が映えてるぜー。 側面からの画像です。 写真では分かりにくいと思いますが、厚手のワッシャを1枚挟んでいます。 一応キャスター角を寝かせる方向にしてみました。 ナックルを取り付けたらキャンバー角の調整。 デンデンボルトをいっぱいまで内側に寄せました。 ナットが回り止め付ナットなので手で回せず、24のスパナも持っておらず、狭くて回し辛い中モンキーレンチでちょっとずつ回しましたよ。 これでやっとキャンバー角がゼロくらい。 ステアリングステムとの隙間にあまり余裕が無いから、アッパーアームはこれ以上内側に寄せれませんな。 サスペンションを長いものに交換すれば(つまり車高を上げれば)、もうちょっと寝かせられるのかな。 それはまた次の機会にやってみよう。 そしてブレーキキャリパーを取り付けたときに気付いた。 キャリパーの取付ボルトがディスクに当たってるぅ~。 どういうことでしょう?? 今までこの状態で走っていたのか!? いや、ディスクに傷が入っていないのでナックルを左右入れ替えたせい? ナックルが鋳物(いもの)だから取付部の厚みが違うのか? ま、ワッシャでも入れて対策しとこ。 余談ですが、以前会社で鋳物を中国で作らせてみようってことになって注文してみたんですが、そりゃもう酷いものができあがってきたので二度と注文しないことにしましたとさ。 鋳巣だらけだったとか。 いくら安くてもねぇ、そんなもの製品にできないよ。 やっぱ日本の鋳造技術ってすごいんだね。 あとはタイヤを取り付けてタイロッドでトー角を(適当に)調整して完了。 トー角は乗ってみて調整していくことにします。 見事にキングピンがハの字になりました。 さぁ後は乗って試すだけですが、この日は雨だったから乗れなかったのだー。 だからまっすぐ走るようになったのかは不明なのだー。 次の休みが晴れてたら走行インプレッションじゃ。 けっこう簡単に書きましたが、慣れない作業なので組んだり外したりをして結局4~5時間くらいかかりました。(プレートの塗装は除く) でもこんな改造(改良)が気軽にできるんだから、やっぱええオモチャやわ~。 ※改造・改良は自己責任で行ってください。当サイトは一切の責任を負いません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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