雨の中、フロリパンダのアイスバーグが開花しました。




シュネービッチェン（白雪姫）とも呼ばれますが、
雨の中で咲く姿は『アイスバーグ』と呼ぶのがふさわしい印象。




つぼみはピンク色ですが、
花が開くと花弁は純白。純真無垢。


今日は、グローリアアンサンブル＆クワイアーで
サミュエル・バーバーのアニュス・デイの
音取り練習をしました。


アイスバーグ６号鉢
２６０４円


この曲は、映画『プラトーン』のクライマックスで
奏でられた『弦楽のためのアダージョ』を
作曲者自身が混声合唱版に書き換えたもの。


時折響く不協和音程と倍音が、心の奥底に突き刺さる。
そんな響きの和音と、螺旋を描きながら
のぼりつめる旋律。





悲壮感漂うその旋律は、非常にフレーズが長く、
息が詰まりそうになる錯覚に囚われながらも、
なぜか深く深く引き込まれていきます。
まるで、沼の淵に立って水面を眺めた折に、
水の中に沈んでいきたい衝動にかられるのと
同じように。。。




雨の中に咲くアイスバーグは、
悲壮感を醸し出します。
純真無垢なこの花は、いったい何を嘆いているのでしょうか？


心の痛むような事件が世間を騒がす近頃。
人の世を憂いているのでしょうか？





私は、バーバーのアニュス・デイを演奏するにあたって、
この世を憂う神の子羊（＝イエス・キリスト）が、
聴衆の瞳の奥に、映像化されるような
そんな効果が生まれるような演奏をしたいと考えています。
パンフレットに掲載する曲目解説も工夫をしなくちゃ。。。(^^)


その前に、この曲、
音取りは簡単に進んでいくのですが、
合わせるとすぐに壁に突き当たります。
難曲なんです。。。


この曲は、以下のＣＤで聴くことができます。

アカペラ100％～聖なる祈りのうたごえ＠〔主は我が頭に／主よ／静かな夜に／聖なる晩餐他〕


生で聴きたい方は、１２／２までお待ちください(^^)
栃木県は宇都宮で演奏します(^_^)V