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テーマ:塾の先生のページ(7837)
カテゴリ:いろんな雑談
私は会議が嫌いだ。会議に出席するのも嫌だし、自分が主催するのも嫌だ。
やむなく塾のスタッフに連絡事項を伝えなければならないケースもあるが、それでも5分以内でサッサと伝達を終わらせる。 私が大手塾にいたとき、会議が長いのには閉口した。 2ヶ月に1回くらい県本部で会議があり、各教室の教室長と主だった時間講師に動員がかけられたが、時には会議が3時間4時間と長引くことがあり、嫌で嫌でしょうがなかった。 私はその頃20台前半の時間講師だったが、発言するのは30代40代のベテラン講師の方々で、彼らの話は最初のうちは刺激的で面白いのだが、時間が経つにつれて同じ話の蒸し返しや堂々巡りで、声も次第に大きくなり、まるでラヴェルの「ボレロ」みたいな会議で非常に困った。 会議を自分の演説の場意見開陳の場だと勘違いし、会議になると目を輝かせて語り始める人はイタい。 人前で話をする以上、聴き手を話で酔わせるサービス精神が必要だと私は考えるが、会議で積極的に発言する人の多くは自分の話に酔い、酔っ払いの戯言に堕ちていることに気づかない。 彼らはまるで、客を酔わせることを忘れ、逆に自分だけベロベロに酔ってしまう場末のバーのホステスみたいだ。会議の他の参加者は酔っ払いの戯言に付き合わされて大いに迷惑である。 また会議が長引くと、発言する人は発言するけど、しない人は黙りこくっている。 ある日、いつもの如く一部の人達が侃々諤々と不毛な議論を戦わせていた。会議は始まってから数時間経っていた。私は「早く終われ」とイライラしていた。 司会者は他の参加者達にも発言を促そうと「他にもご意見のある方いらっしゃいませんか?」と、今まで黙っていたふだん無口な時間講師を指名した。 私はその人も同じように会議にウンザリしていると思い「いえ、別にありません」と会議を終わらせる方向の発言をしてくれると期待したが、ところがその人は何と、指名されたのを幸い堰を切ったかのように話し始めた。しかも悪いことにその内容が今まで述べられていた意見の反論だった。もちろん反論された側は黙っていない。会議はさらに熱くなり長引くことになった。 やれやれ。 もし私がその時司会者に「猫ギターさん、何か言いたいことはありませんか?」と尋ねられたら、「早くこの会議終わらしてください、うんざりです」と答えていたかもしれない。 でもそんな勇気、俺にはないわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/07/12 04:58:24 PM
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