カテゴリ:仕事
これを書いている今日現在(2006年12月6日)は私は公休で在宅。
しかし、ちょうど1週間前に当たる11月最後の木曜に、一つの災難に襲われた。(と思っている) 私にそんなに責任のあることだとは思わないが、とにかく無性に腹が立った。 うるさいっ、と大声でどこかに叫びたかった。 昨日の段階で、その件のコマは1つ進めておいたことで少しだけ気持ちが落ち着いたとも言えるが、とにかく無性に腹の立った(または暗い気持ちにさせられた)一週間だった。 その日は東京にいた。 海外の各支部からの代表者が集まる会議日程中の1週間は時間が飛ぶように過ぎていく。 あんまりおもしろくないというか膠着気味のネタもすり合わせておかなければいけないし勉強会もあるし、クライアントへの訪問・挨拶前に作戦会議もしておかなければいけない。 また、うちの会社はなんせ社長の山村さんがとにかく従業員を上から下まで大事にする人で(なので山村さんに惚れ込んでがんばってしまう人が多い会社だ)彼がこの機会に大宴会を企画する。 出入りの業者も大事なお客も全部呼び込み、海外の支部長を巻き込んで顔合わせ・挨拶させたがるので、ヨーロッパ暮らしが長くなってきたこっちはヘキエキするほど一日の拘束時間が長い。 しかし、30日の木曜だけは珍しく、ちょっとだけ一息つける日ではあった。 この日の日程を全部消化した後、夜に食事会があるにはあったが、その前に私は空いているPCを借りてロンドンの仕事の捗り具合を確認する。 私の留守中にマズいことになりそうな案件が発生していないか、留守部隊の3人が判断に迷っているような案件はないか、一応チェックし、モノによっては東京から私の名前でコメントをつけておけば、時差があるのでロンドンでの一日の仕事が始まる時点でみんながその指示を読んでおくことができる。 すると、私宛に同僚のゆきちゃんからメールが届いているのを発見。 実は私が今回帰省する直前に休暇をゆきちゃんが取っていたので、彼女の顔を2週間見ないままに私は日本に来た。 つまり彼女と入れ替わりに私が今度は職場を留守にしたので、都合1ヶ月ほどの間、ゆきちゃんと私は顔を合わせない状況だった。 最初の頃からずーっとお付き合い頂いている皆様で、もしも勘がしゃっきり冴え渡っている場合は、ゆきちゃんから私に来たメールの内容がどんなものか想像がつく人もいるかもしれない。(爆) 出た・・・直訴状だ。労働組合の要求書のようなものだ。 まったく彼女には本当に頭が痛い。というか、はっきり言って私は頭に来ているのだ。 「劇団ひとり」という役者がいるが(結構スキ。頭いいし)オマエを今度から「労働組合ひとり」と読ぶぞ、とさえ思ったが、それでは「劇団ひとり」に失礼だしなぁ・・・ この日記の時には自分に余裕があったのか彼女を一瞬見直してしまったが、私が甘かった。 さすがにもう海千山千だと思っていた40女の私が、こんな20代後半のク○ッタレにカモられたようなものだ。(嘆息) 彼女の正体はやっぱりこっちなのだ。 こういう性分は治らないのだ。結論。 で、今回の彼女の主張も結局は前と同じ。 「仕事量が増えています」「最初(オフィス設立時)と話が違ってきています」「2年経っても状況が改善されないのでもう限界です」⇒つまり、どうしろというのかいうと「お給料が安過ぎます」「今年、昇給してもらった昇給分に見合いません」というだけのお金の話。 いつものことだ。 いつものことではあるが、強烈に気分が悪い。 実家にいた前週、最初におかんが体調を崩し、その後おとんが体調を崩し、以前の日記で書いていた温泉行きはキャンセルせざるを得なくなった。 そのことをメールで他の用とともにみつこさんにちょこっと書いたら、みつこさんはそれをゆきちゃんやゆみさんにも伝えたらしい。 なので、ゆきちゃんはメールの冒頭でうちの両親の体調について聞いたことに触れ、いかにもおためごかし的に「ご両親のこと、ご心配ですね」なんて、知らない人が聞いたらホンマに心配していると騙されそうな言葉を冒頭に書きやがった後で「そういう心労がおありのところに追い討ちをかけるつもりはないんですが」・・・ってしっかりかけてるやんけ。 要するに、自分の給料を上げるか、仕事を減らすかを突きつけてきているのだ。 いや、そういう形は取っているが彼女の問題は終始お金で、後者は口だけ。 だいいち彼女の仕事量は減らさないとまずいほど多いとは私はまったく思わない。 彼女は、ちょっと積み重ねた経験と知識をタテに「このままなら辞めちゃうよ」と私にも東京の本部にも脅しをかけているわけだ。 上等やで、まったく。 ここだからはっきり書いておくが、私自身は彼女を、自分が知っている身の回りでいちばん狡猾で腹黒で・・・と書いたところで「へなまずるい」という言葉が浮かんだが、さて、これは感覚的にぴったりした言葉なのだろうか・・・とにかく人間としては嫌いだ。 何度も言わすなというくらい大嫌いだ。 不幸の手紙を書いて送り付けたいくらい腹が立つ。(アホらしいからやらないけど) 前にも書いたが、ぐだぐだ言うなら辞めてもらっても構わないのだ。 だが、彼女は結局辞めずに、年に2~3回のサイクルで同じことを言ってくるだけだ。 そんな実を結ばない抗議を年に何回もしてもらっても結果は変わらない。 私が気分を悪くするだけだ。 これも前に書いたが、彼女の待遇は決して悪くない。 その上、本当はこれを書くのもアレなのだが、私はうちのスタッフにはかなりの身出しもしている。 クマイチが何も目をつぶってくれているからいようなものの、やっぱりそれはひとえにみんなに気持ちよく働いてほしいから。 しかし、実は今回の会議でのとあるセッションで、ゆきちゃんのことがちらっと問題になった。 彼女と東京本部の関連部門のスタッフとが1ヶ月ほど前、メールで大ゲンカしていた。 そのことで、そこの部長から私に話があったのだ。 そのケンカの最中、何か起こっていることに気づいてはいたのだが、その時はかなり忙しくてそんなことに関わりあっているヒマがなく、ひとしきり火が消えた頃にメールのコピーを読んで愕然。 どう見ても悪いのはゆきちゃん。 その時にリアルタイムで見ていたら注意しなければいけなかったが、その時は物理的にどうしてもそれができなかった。 人間、後で言われると腹が立つものだと思い、その時期を逃した私は、ゆきちゃんには「今回はアンタが悪かったね」とはもう後になって言うのはやめた。 その時に監督できていなかった私が悪い。 こうなると相手の部署にも謝るのは私。 今回、相手の部長に平謝りした。 相手の部長のほうは「いや、うちのスタッフも何か虚勢だけ張ってたみたいなメールでしたしね」と言ってくれたが、相手のことは相手の部長の責任であり、うちのほうの責任は私にある。 ゆきちゃんは、私やみつこさんには絶対服従の慇懃無礼な姿勢を見せてはいるが、そのメールの件以外にもお客さんやクライアントに対しての物言いだとか仕事のやり方で不親切なところが散見されたので、なんとかしなければいけなかったのだ。 しかし、ゆきちゃんのこの直訴メールの内容を考え合わせると、彼女としては「会社の待遇がすべて悪いから私にも余裕がなくなってきている」「もう限界」だと言いたいわけだ。 まあ、それならそれでさっさと辞めてくれ。 暴れたらなんとかしてもらえると考えているところが甘い。バカっ。(真剣に怒ってマス) 彼女のメールの〆の部分も結構すごい。 「勝手なことばかり言ってすみません。でも、こういう話を自由に伝えられる上司としてちゃとさんがいて幸せです。」 ・・・いったい、どの面下げてそんなこと書けるねん・・・ そして、あろうことか、その後に「こういう状況だと私を含めて、みんないつ辞めるかわかりませんよね、スタッフ探すのも結構大変でしょうし」 激怒。 なら私や山村さんが「ゆきちゃんじゃないとダメなんだ。辞めないで」と言うとでも思っているのだろうか、コイツはいったい? 一時的にどんなに苦労することになっても、こんな子はもう辞めてもらって、イチから誰か探して教え込んだほうがマシだ。 私は一計を案じた。 よし、彼女が「この件を本部に上げろ」と言っている以上、社長の山村さんの耳には入れよう。 しかし、ロンドンに戻った後の私のシナリオの都合上、2つ前提を考えた。 1)経営陣に話を上げ、(すげない)答をもらった形にする。・・・「やめたかったらどうぞ」的判決。 2)今回の会議中に名指しでゆきちゃんへの指摘を数点受けていて、この状態でちょっとこういう話を上げるのは躊躇した形。・・・「ゆきちゃんの立場が不利になっても困るしね」的脅迫? 山村さんは「どっちでもいいよ、任せるよ。会社に通した形で回答してくれてもいいし、ちゃとさんが止めている形でも、どっちでも」とのこと。 この件で山村さんと話し終わった8時頃から、やたら体調が悪くなり始め、顔が痒いなと思ったら、怒りとストレスのせいか一発で顔面にブツブツ発生。 遅れ加減で会社の小宴会に一応顔を出したが、ほどなくその場を抜け出し、前にlalameansさんから教えてもらっていたラーメン屋に一人で行って辛いみそ麺の大盛りを食べ、それから本屋に寄ってホテルに戻った。 この時点では私はもう、ロンドンに戻ったらゆきちゃんの息の根を止めてやる、という気分いっぱいでいたのは本音。 こういう気持ちが、部下に対する上司の気持ちとして決して正しいとは思わないが、私も人間だ。 許せることと許せないことははっきり分かれている。 絶対にぎゃふんと言わせてやるっ。 この続き(実際の面談の様子)は後日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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