カテゴリ:イギリス
こんな暑い日は、暑くても外に出ないと人生で損をしたような気がする、とまで書くとちょっとタイソウなのだが、それがイギリスの夏というものなのだ。
昨日は仕事だったし、今日なんかだと本当は家の中も整理しなければいけないのではあるが、天気の良さに負けて外に出てみた。 できたら昨日行きたかったが時間的にムリだったので、今日になってバーンズに行ってみた。 ロンドンの南東のエリアにあるバーンズは結構お金持ちの地域で、クマイチはすぐに「トム・クルーズも住んでいる」という。 しかし、調べてもどうもそんな事実はひっかかってこないが、ここを通るたびにクマイチは相変わらず「トム・クルーズが」と繰り返す。 ・・・見たんかい・・・ このバーンズに1件、ちょっと好きなセレクトショップがあるので、今頃は何かセールで残っていないかと探しに行ったのだ。 去年はここで渋い茶色のTシャツと、微妙なブルーの糸が細い針抜きニットのカーディガンを買ってからは、空港への行き帰りに車で何度か通ったが一度も足を運んでいなかったし。 バーンズのエリアについて、そこ以外にもう1軒、機会があったら足を運んでみたかったお店があるので、まずそこの前まで行くと休み・・・ もしかしてお目当てのお店のほうも休みかなと思って前まで行くと、やっぱり休み。(泣) それ以外にも、ちょっとこの辺りでゆっくり見てみたいお店があったエリアもぜーんぶ休み。 さすがはイギリス・・・かなり日曜も開いているお店が増えて、いまや日曜休業しているお店はボンド・ストリート辺りでも少なくなってきたというのに、このエリアは昔からの商売のしかたは変えないらしい。 日曜はお店は全部休みだった20年ほど前のロンドンも私はかろうじて覚えているが、それより先にすでにロンドンにいたクマイチによると「前は土曜も休みだったんだぜ」という。 それを聞いて「じゃあ、イギリス人ってやっぱり働かへんってことなんかー」というとクマイチは「働くやつがちょっとは出てきたのがだいたいつい最近なんだよ」と言う。 この辺の人に聞かれたらヤバい会話である。(笑) さて、場所は変わってキングズ・ロード界隈。 車で移動していると、あちこちに公園があり、そりゃもう今日は年に1回あるかなしかというピクニック日和なので、家族連れやカップルが芝生の上を占有している様子がよく見える。 しかし時々、めちゃくちゃ場違いなヤツがいて、ビキニの上下を着てうろうろしている女、発見。 そりゃ勘違いし過ぎってもんでしょう。 露出度の高いこちらのことだから、女性でもビキニのトップだけつけて、下はスカートだとかジーパンとか、それでもショートパンツみたいなのは穿いている人はちらちらいるが、今日見た女は(遠目だったが)ただ芝生が延々と続いているだけでプールがあるわけでも湖があるわけでもないそこの公園で、下もしっかりビキニのパンツを穿いておケツまで人目に曝していたのでアホちゃうかと思った。 「あんなアホがいる~」とクマイチに言うと「『焼けてます』っていうところを見せてレベル的に背伸びをしたい白人がいるんだよ、この辺には。なんだかリゾートでどっか行ってきたみたいだろ?」と。 「でも、実際は街中の公園じゃん・・・これって『日焼けベッドで日焼けしましょう』みたいなサロンと一緒ってか?」と聞くと「そこまでの余裕もない人たちがああいうカッコしてるんだよ」だと。 そんなつもりはなかったのに偶然、そういう景色が眼に飛び込んだこちらが不運なのであった。 移動してキングズ・ロードへ。 あちこち見て回る中、本当に最後は疲れてしまったが、チェーン店の薬局で、切れかけていた化粧品を2つほど買う。 それから、夏用のスカーフとタンクトップ(またかいっ!)を、カジュアル路線では今、いちばん気に入っているFat Faceで仕入れた後、どうしても足を運ばずにいられない(爆)JIGSAWへ。 うーん、やっぱりJIGSAWは高いのよねー・・・ 宝くじでも当たればあれもこれも着て買ってみたいけどそういうわけにはいかないし。 でも一つだけ、これだったらいいかなと思う紺~ブルーの間のカットソーがあったので、頂きましょう。 今日は車の中にCDは1枚だけ。 久々にHall and Oatesの「Our Kind of Soul」。 このアルバムが出た時には、その前の「Do It for Love」に比べると、なんとなく自分の中で「どこに仕舞えばいいかわからない」感が若干あったのだが、今日は不思議と出かける前に「今日は絶対に『Our Kind of Soul』だ」と思ってしまった。 駐車場に出て車に乗った瞬間、てっぺんから照りつけた熱気でむっとする車の中。 クーラーなんてものはこちらの車にはないから(いや、うちの車にないだけではなくて、ある車のほうが少数派)窓を開けてこの「Our Kind of Soul」をかけてみると大正解だったと自分ですぐに思う。 70年代のソウルのカバーであるこのアルバムは、70年代の熱気と湿気が含まれたソウルがHall & Oatesの手になってアコースティックギターの分量がかなり多いアレンジになったことで、最初に聞いた3年前の秋にはなんとなく自分の中で位置づけに迷っていたのがウソのように今日の陽射しとじりじり焦げる温度に合っていた。 暑いが湿気はそれほどでもない今日のような日に聴くソウルのアコースティックバージョンは、アコースティックギターのストロークが強ければ強いほど、それが反対に一つの打ち水の役割を果たして、熱気の立ち上る70年代のソウルが魔法のように涼しげに染み入ってくる。 発売から3年近く経って初めて、カバーアルバムというものはオリジナルよりいい、という評価を受けるためにあるものではなかったということに気づいた。 なんか、いろいろ書き過ぎて、どう〆ていいかわからなくなった。(爆) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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