カテゴリ:仕事
この週末はかなり個人的な打撃があり、ふさぎ込みながらも腹立たしい低迷気分で過ごしていたら、最後に極めつけのダメ押しがあった。
前者はいろんな意味で、書く気にはどうしてもなれないが、このダメ押しだけ書いとくか・・・ 実は月曜からしばらくの間、幹部報告会があるため、各地からそれぞれ上席者が出張してくることになっている。 みんな予定が違うため、2日くらいで予定を終わる人もいれば、10日間ほど研修込みで過ごしていく人たちもいて、全員が一発に揃う日も1日あって全体の顔合わせや会議をすることになっているが、とにかくそれぞれの出張者がそれぞれの目的で本部の各課と今年の対策を立てたりする時期になっているわけだ。 そして、そこに初めて参加するのが、私の後任をかの地で務めているひとみさん。 ひとみさんは今回この報告会参加のための日程を数日前倒しにして現地を出発し、少し実家にも帰る予定を立てていたのは私も最初から聞いていた。 その後、ひとみさんは会議の前日(今日)に会社の近くのホテルに夕刻にチェックインするので、それから連絡してくれれば迎えに行くから食事でもしようということになっていた。 ・・・結論を言うと、彼女から電話はなく食事は流れてしまった。 確か夕方の6時から7時にはホテルに着くと聞いていたし、電話番号も教えてあったのにいつまで待っても電話がないので、しびれを切らしてホテルに8時前に電話してみたところ「チェックインされましたが今、お出かけのようです」と言われた。 迷ったが、彼女が戻ったら電話してもらうようホテルに伝言を残しておいたら(今思うとしなくてもよかった)9時半も過ぎてから電話があったのだ。 私が教えていた電話番号を持ってくるのを失念して、連絡を取る方法がなかった、と。 まあ、そんな程度のことだろうとは思っていた。 バカじゃないか、とはっきり言って思った。 もともと、私のほうがすごく彼女に会いたかったというわけではない。 みつこさんなら別だが、ひとみさんとは「苦楽を共にした」という仲だとも言えない。 今の会社は、まだまだ歴史も新しいが、その成り立ちにちょっとした固有の経過もあり、前の勤務先が同じと言う人間がごろごろいるし、そこの職場ではないが同業他社にいたとか類似職種にいたとかいう人たちも多く、そういう中でひとみさんは言ってみれば完全な「外様」の管理職ということになる。 通常のスタッフクラスの新規募集なら必ずズブの素人も来るが、現在の管理職クラスはすべて下からの叩き上げか同業他社からの転職組ばかりで、まったくの異業種からそこに収まったのは社内でひとみさんだけ。 だから、私たちが当たり前のように使う社内用語や業界用語から始まり、できたら避けて通ったほうがいい地雷等、彼女が知らないことはたくさんあるし、それは不思議でもなんでもないことだ。 彼女は毎日やり取りしていた仕事のメールの中で、この報告会期間のことをすごく不安がっていたこともあり、それなら本期間が始まる前日の日曜はよかったら食事でも付き合うから話でもする?と私が言った。 「それは是非お願いします」と言ったひとみさんには電話番号をあらかじめ渡し「ホテルから電話くれたら30分くらいで迎えに行けるから」と言い、今日の日曜は何も予定を立てずに待っていたのだ。 ひとみさんに、ちょっと他の人がいては説明できない話も含めて事前説明みたいなのをしてあげるつもりだったところに先週の後半、ひとみさんが留守中のロンドンで問題が発生し、一応その経過も伝えておくには好都合だという気持ちもあった。 先週の後半、ひとみさんがこの報告会期間に先駆けて数日前倒しでロンドンを離れた後、あちらで2つの大きなトラブルが発生。 1つは、ひょんなことから私が見つけてしまった問題案件。 ヘタするとお金が絡みそうな話になりそうで、そうなるとみつこさん他、今いるメンバーで解決し切れないことがわかったので、すぐにみつこさんに連絡すると、案の定みつこさんたちは困っていた。 「ちゃとさんに連絡するしかないねって、今みんなで相談していたところです」というタイミングだったため、即刻トラブルの中身を確認して処理方法を考え、遠隔操作でみつこさんにコレをする→次にあそこに電話する→エージェントにFAXして確認書をもらう・・・と順番の指示を作ってメールで送る。 次の日、みつこさんから「解決しました。大事に至らずに済みました」と返事が来て一応は事無きを得たのだが、その原因はロンドン側での詰めが一にも二にも甘かったことだ。 (ここを詰めておくのは管理職の仕事なのだ) なんとか一つ終わったと思ったら今度は、単なる一つや二つの案件と違う、もっと毛色の変わった困りごと発生。 この件はすでにひとみさんが絡んでいて、彼女なりに対処していたようだが、彼女が最後にメールで「こう決まりましたのでよろしく。それで私は明日、日本に向かいます」と書かれたものが各地の管理職に送られた。 その決定事項がええーっという内容で「それじゃ絶対にうまくいかないよ、後ですごい問題になるから、関係先に計画差し戻ししなきゃ」と思った私は社長の山村さんに相談すると「そりゃダメだ、絶対ダメだ、ちゃとさんが言う通り、それは関係者にすぐに計画差し戻ししてくれ」とのこと。 誰が考えたってそれしかないじゃないか、という話でしかないので「ひとみさんがすでに不在のため代わって回答しますが、方針変更です」と、またもや遠隔操作。 なんとか関係先はしぶしぶ納得したが、ひとみさんの押し方が足りなかったのだ。 その辺の話を含めて、今夜会ったら「アレとコレはちょっと詰め方に問題があったね」と言ってしまうだろうという負の気持ちがなかったと言えばウソになる。 そこへ「電話番号を忘れました」という、遅くなってからの電話に私が怒るのは(ここで私がよく怒ることを周知の皆さんには言うまでもないだろうが)当然だと自分でも思う。 はっきり言って、彼女が今回の日本行きで何をおいても控えてこないといけなかったいちばん大事な連絡先は私の電話番号じゃないか。 それを持ってこなかったら、事前に私から前段の事情は何も聞けないまま報告会期間に突入するわけで、あっちもこっちもから来ている管理職連中の前で、私は私で今の立場もあるから、前任者だからといって、そうそう表立って彼女の後押しをするわけにはいかない。 彼女がもしも作戦会議をしたいならするよ、というのが今回の私のオファーだったのであって、別に彼女がそれが要らなければ私だってわざわざ自分の時間を割いて約束する必要はなかった。 そんな大事なことを一度、他人に頼むのだったら、電話番号くらい忘れるなと言いたいし「もしも自分だったらどうしよう」と想像してみたが、だいたい私だったらそれは絶対に起こり得ない失敗だと断言できる。 他のものを忘れても(現に私はかつて出張の時に財布を自宅に忘れ、持っていた日本のVISAカード1枚でしのぎつつ、自宅にいたクマイチからろったちゃんに連絡してもらい、ろったちゃんは、なんせ会ったこともない私を成田に迎えに来てくれた、という大迷惑をかけた前科者だ)彼女と同じ立場だったら、事前の作戦会議をしてくれる人の電話番号はやっぱり絶対に忘れないという確信がある。 彼女が今回、いったいいつの時点で私の電話番号を持っていないことに気づいたかは知らない。(聞きたくもないし) しかし、もしも今日以前にわかっていたら、みつこさんたちがいるオフィスにメールで頼めば間接的にでも私には簡単に連絡はついた。 もしも今日初めて発覚していたとしても、本部に連絡すれば私の連絡先は登録してあるし、なんとでもなった。 だから彼女から今日9時半に電話があった時、私は決して機嫌はよくなかった。 「本部に電話したら私の電話番号は登録してあるからすぐ教えてくれたと思うよ」と言うと「そういう手があったんですねー」だと。 その後、とりあえず彼女に、アナタが出発した後に(アナタの詰めが甘くて)オオゴトになりそうだった2件があって、なんとか解決したということを伝えると「そうなんだー、ホントに○○(関連していた代理店)ってところはやり方がどうもヘンですよね」だと。 「私は先週はホントに忙しくて、夜もずっと遅かったし」と言っても伝わらない。 なぜ私が夜が遅かったかというと、遅い時間になってからロンドンでの問題を片付けていたからだということに彼女はどうも気が回らない。 「大変ですよねー、本部はやっぱり。でも山村さんがやっぱりちゃとさんを見込んだっていう理由がわかりますよ」 そういう話ではない。 私は話しているうちにムカムカが嵩じて「ずっと待ってたのにさぁ、今日は出かけると思っていたから買い物にも行ってなかったし、遅かったからうちももう食べに行ってきたんだよね(彼女はすでに食事を済ませていたが、実はこっちは連絡を待っていたから本当はまだだった)」と言った。それくらい言わせて下さい。 「すみませーん、迷惑かけちゃって」と、とにかくその言い方が気に入らない。 でも、彼女はあまり頭の中で蛍光灯がぱっとつかないのか、私が「もう食べに行って家に帰っている」状態だから話し続けていいと思ったのか、自分のほうで言いたいことをブツブツ話している。 こっちはもともと、一つ気に入らなくなると何もかも気に入らなくなるほうなので、とうとう切れた。 横にいたクマイチに、私の電話にかけてもらって割り込み通話にし「母からなので切るね、じゃまた明日」と言って電話を切った。 8月に彼女が来てから、折りしも今日でちょうど5ヶ月。 直接教えてあげることは教えてきたし、その後、遠くからではあるが彼女と彼女のチームの仕事には毎日時間を割いて見てきて、危ないところにはその都度コメントもして、問題が大きくなって解決に労力を割くことを回避できるようサポートしてきた。 これからは、先を読んでひとみさんが困りそうなことを避ける手伝いはもうしない。 みつこさんやゆみさんたちからひとみさんの不評を聞こうと、それを庇ってあげるお手伝いはもうしない。 管理職たるもの、その一回の失敗が命取りになることだってある。 これが私の電話番号やなんかじゃなくて、大事なお客さんの電話番号で、後で電話で詳細なアポを取るという話だったらいったい彼女はどうしたというのか。 この一回だけのこと、と言われれば確かにそうかもしれないが、たかが電話番号、されど電話番号だ。 結論。 私の彼女に対するサポートは今日限りで終了。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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