揚州

（トラブル編）

帰りは絶対に汽車で帰りたくなかったので、ラサ～重慶、重慶～上海行きの航空券を

購入した。

行きは406元の硬座と西寧からラサまでの硬い寝台費350元合計756元だったが、帰り

は2回の飛行機代で3100元もかかった、しかしお金を出してでもあの苦労はしたくな

かった。

そのチケットを購入の際、チケット業者が私のパスポートを見て中国の漢字で予約を

取った。その事が後から大変な目に会うとは想像もしていなかった。

フライトの一時間前に空港へ着き、チェックイン。

荷物を預けて中に入ろうと入航検査と持ち物検査の所へ来てフライトの切符とパスポ

ートを見せた。

するとすごく待たされた。

そしてどこかに電話をしだした。

すると、何処からか警備員がやって来てちょっと来いと言う。

内容は、

「パスポートのサインとチケットの予約の漢字が違うので空港内には入れない」

と言い出した。

日本語と中国語では微妙に違う、その盲点を指摘された。

電子通訳辞書を出して、この日本語は中国語ではこうなるから微妙に違っても本人には

間違いないと説明しても全く聞いてくれない。

「じゃあ、どうすれば良いのか」聞いた所、

「外国人は英語で書くのが通常なので、そのチケットを英語の名前と同じにすれば通れ

る」と言う。

「購入した飛行機会社のカウンターに言って変更してもらいなさい」と

もう何も言えない、仕方がない戻って飛行機会社のカウンターに行った。

カウンターで事情を話をしたら、そのおばさん。

「チケットをキャンセルしてから又来てください」だと・・・

もう荷物は預けてしまっている、また列に並んで理由を説明し荷物の取り出しとチケット

キャンセルをお願いした。

そのお姉さん優しい顔をして、


「荷物のキャンセルは自分でしてください。あっちです」

とあっちってどっち、どうしていいか解らず色んな人に聞いた。

そしてたどり着いて、荷物を出してもらえるとの事、ほっとしたがもう時間が無い。

飛行機会社のカウンターに戻って、再発行してもらった。その時、名前を英語にと言った

にも関わらず、名前の書いてある所を白紙で出して日本語の名前を書き出した。

これではダメと検査員にいわれた、英語で書いてくれと前もって言っているのに日本語で

書く、そして次には「没問題」。

勝手に自分で決め付ける、しかしもう時間が無い。あきらめた

次にチケットカウンターに行き、正式なチケットを発行してもらった。

その後荷物を取りに行き準備は終わった。

拒否された入航検査担当者とは一番離れた所に見つからないようにそっと並び入航検査を

受けた、やった通った。

フライトまであと5分。何とか間に合うことができた。

それにしても、ラサのチケット業者の野郎こんな事も知らないのだろうか、たかが漢字で

これほど大変な目に会うとは思ってもいなかった。

これから名前は絶対英語で入れなければいけないという事を知った。

（友達編）

途中寝台列車では新疆ウィグル地区ウルムチのお兄ちゃん、西安のおじいちゃん、西寧の

おっさんとが同じ部屋になった。

ウルムチのお兄ちゃんは薬売りをしているらく親戚を頼ってラサの薬を買い付けにいくら

しい。西安のおじいちゃんは会社の出張でラサへ、西寧のおっさんは鉱石を運ぶ大型トラ

ックの運転手でグループの班長さんらしいその打合せでラサへと　それぞれが仕事で行く

との事、私だけが「お気楽観光」だった。それでもなかなか色んな話ができて楽しかった。

写真を写したので住所を聞いて後から送ってあげる事にした。