50年ぶりの大雪
お客様が来られたので、23日から上海に滞在していた。その間 雪が毎日のように降り続いた。上海には良く行くが、3日間連続で雪が降ったのは初めてだった。タクシーの運ちゃんに聞いたら40年ぶりぐらいと言っていた。その間、雪が降っているためタクシーがつかまらず、毎回30分以上立ちんぼだった為か、29日には38.5度の熱が出てしまった。お客様が帰った後揚州に帰る為に買っておいた高速バスのチケット、旧正月も近い為そのバスに乗れなければもう帰らないかも知れないと言う怖さの中、高熱で頭がふらふら状態で駅に行けば高速道路が凍結している為封鎖でバスが出ないと言う状況だと言う。もう、帰れないかも知れない状況の中で何とか帰りたい私。日本の友人に電話したところ30日に上海から揚州に来る人がいるので頼んであげるという吉報を頂き、便乗させてもらう事になった。30日の当日、まだ熱のある体で7時に出発、途中トラブルもあったが何とか高速に乗る事ができた。しかし、なかなか動かない。3時間経って、やっと上海市内を脱出、蘇州にまだ着いていないのに12時になってしまった。結局話し合った結果は「行けるのは行けるだろうがこの状態では1日かかるかもしれないので、引き返そう」という事になった。上海市内に戻ったのは、午後の4時を回っていた。今以上に熱が出そうだった。その次の日再度列車で挑戦した。チケットが取れない物とあきらめていたのだが、運良く知人が鉄道の公安に友達がいるから頼んでみようかと言ってくれたので、お願いした。これが最後のトライでもしダメだったらあきらめて旧正月入るまで上海に居ようと考えていた。公安に電話をしてしばらくして電話があった。新幹線のチケットが手に入ると言う、心境的にはお金は関係ない、幾らかかってもかまわない藁をもつかむ心境だった。一等席の新幹線切符、チケット売り場にも並ばないで頂いたもの、原価88元を100元で良いと言う。友達に感謝!これからも末永いお付き合いとして頂きたい気持ちだ。そして、無事3日間かけてやっとの思い出で揚州に着く事ができた。風邪をひきながらの3日間は辛かったがこの豪雪を通して悟ったのは、「持つべきものは、コネの強い友達がいればいるほど障害が発生しても何とか乗り切れる」という事。中国は奥が深い!