テーマ:ささやかな幸せ(6742)
カテゴリ:生活
今日(元日)、新居に引っ越しで行ったとき、1階のエレベータホールで突然高級そうな毛皮のショートコートを着た年配の女性に「ブースターって、お持ちですか」と聞かれた。
『ブースター、ブースター・・・車の?年配の女性がブースター(ケーブル)なんて言葉知らないよな』と、頭の中で繰り返しているうち、「車のエンジン、ハザード点けっぱなし」と女性が付け加えたので、ブースターケーブルで良いことが分かった。 となれば、バッテリーが上がって車のエンジンが掛からないと言いたいことは明白である。確か自分が未使用のブースターを持っていたと思ったので、早速、彼女の車まで行ってみた。 確認すると、ドアロックや計器類は正常だったが、キー(というかひねるスイッチ)をまわすと「カリカリカリカリ」ともう一息でまわりそうだが、エンジンまでまわしきれないセルの音がした。 やはり、バッテリーが弱いらしいので、自分の車を立体駐車場から出し、車同士の顔を付き合わせた。 買ってから一度も活躍の場が無かったブースターケーブルを取り出し、お互いの車のボンネットを開け、バッテリーの+と+、-と-をつないだ。 呼んであった妻を自分の車に乗せ、軽くエンジンの回転を上げておいてもらった。年配の女性の車には私が乗って、スイッチをひねると一発でエンジンが掛かった。 女性は恐縮しきりに、鼻をすすっていた私に、BOXティッシュと佃煮のようなものを差し出した。最初は遠慮したが結局もらってしまった。 その時、突然妻が、「2歳の息子が出てきちゃっているから先に戻るよ」と言って、走り出した。 何事かと思ったら、自分の子供が女の人に抱きかかえられていた。部屋に残しておいた子供が勝手に外に飛び出し、女性(妊婦さんだったらしいが抱きかかえられていた)に保護されていたようだ。彼は母親でなくても女性には良くなつく。 短時間だが、年配の女性も妊婦さんも付き合いやすそうな人で良かったと感じた。新年から新居での生活が良いものと予感させる出来事だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.02 03:08:48
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