無職の潤い

今晩、寝る時に４歳の息子が私の上に乗り、顔を接近させ、ふと言った。

「今日、保育園でぼく、箸使えなかった。だから、スプーンを使った。」と。

普段、保育園の話もあまりしない息子だから、きっと相当気にしていたのだろう。

「ほかの友達は箸を使えたの」と聞くと
「○○ちゃんとぼくだけスプーン」

なんだか、息子が不憫に思えて悲しくなって来た。

そういえば、家では箸を使っているが、これは練習用で２本の端が上の方で軸でつながっていて、指の位置も正しい持ち方になるように輪っかになっているものだ。

これは、２歳の頃から練習用にと使っていた。これまで、何回か普通の箸を試してみたが、やはりうまく使えないので、すっかりそのままになっていた。

本人も悔しい思いもしている（かどうかは知らないが子供なりに気にしている）し、もう、箸が使えてもいい歳のようなので、早速お気に入りの箸を買ってあげることに決めた。

「箸が使えるようになったら、お出かけしたときにもお店で箸で食べられるよ」と、言ったら、「うん」と、喜んで私の上から降り、横で寝付いた。