トランスジェンダー
先週、学校の授業でトランスジェンダーの講師のお話を聞きました。その方は学校の先生をしていているということ。MTF、つまり「女性になりたい男性」なんですが、別に女装をしているわけでもなく、おねえことばでもなくきゃしゃで髪を長く伸ばしているだけですが、やっぱり「女性」でした。(ホルモン注射ははじめたそうです)明るくて、自然でとっても好感が持てる方でした。ジェンダーというと女性差別のことって思って男性陣は話題として避けたいというか、ちょっと煙たい印象を持つかもしれません。でもこういう方にお会いすると、やっぱりジェンダーって女性だけのものじゃないんだなあと再認識しました。なんというのか、男性、女性という2つのくくりだけで物事を決めてしまうのは、それこそ無理があるし、生物学的にも決してオス・メスの2種だけではないことは現実としてあるわけだし、人も能基的に、男の脳、女の脳ってはっきり分けられる訳じゃない。世間でいわれる女らしさ、男らしさは成長していく過程で社会的に植え付けられていき、社会での役割を演じるようになるのでしょう。結局、それぞれの人間が、社会的な性や身体的な性で役割や振る舞いを押しつけられることなく、自由に生きていけることが一番ではないかと思います。それは、社会的責任放棄ではなく、むしろ「女だから」「男だから」といいわけができなくなって、自分自信に対して責任を持つ覚悟が必要になってくることだと思います。別に私にトランスジェンダーの要素はないと思うのですが(^^ゞ(多分)講師のお話を聞いて、ずいぶん気持ちがすっきりしたっていうか、その講師の方の何も背負わず、(ご職業的にも大変なことはたくさんあるとは思いますが)ふわふわと軽く自由で、しなやかな様子を見て根拠なく「私もこんな人になりたい!」って思いました。学校の授業を聞いていて、今までで一番楽しかったのでした。