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シルバースクリーンの妖精

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2006年11月21日
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カテゴリ:ブラックネタ
先週、久しぶりにバイキング式のレストランへ家族で出かけた。
いつもはあっちこっち立って歩き回ったり、食べ物をおもちゃにしたりするからあまり外食してもゆっくりできないから避けてたんだけれど。

入ってすぐ、カウンターで先にお金を払って中に入った。
席についてワディー(夫)と順番に子供たちの皿を取りに私が先に席を立ち、ウェイトレスがカウンターでオーダーしておいた飲み物だけを持ってきていた。
皆の料理もテーブルに並び、普通に食事をしていた。
バイキングだから食べ終わった皿が積み重なって行き、だんだん置いておく場所も無くなってきてワディーが不満顔になってきた。

20分ほど経っても取りに来ようともしないし、おかしいな?とは思ったんだけれど。
結構忙しかったし、ワディーがおかわりに立って行ってしまっていた時は、ウェイトレスは一度様子を伺いにやって来たから余り何も感じなかったんだけれど・・・。

過去に利用した時は飲み物が半分になった時点でもう、何度もリフィルを聞きにやって来ていたのに、今回は全く来ない。グラスはもう底を尽いてた。

食べ終わったお皿も、余りの遅いサービスに待ちかねたワディーが空いているテーブルに重ねて目立つようにわざと乗せておいたのに、取りに来て謝罪もフォローもなく、無言で持って行ってしまったのが2,3度続いた。

私は元ウェイトレスだったから、悪いサービス=チップ少なめで制裁、という公式ができていたし、あまり敏感になることもなく黙々と(恥)食べ続けていたら・・・。

ワディーがかなりご機嫌斜め。
私は気づかなかったけれど、最初にドリンクを持ってきたのは今私たちのテーブルを無視しているのとは違う、もっとフレンドリーなウェイトレスだったらしい。
私たち担当のウェイトレスは、ワディーが席についてからは一度も、テーブルに来ないで隣のテーブルに重ねた皿を無言で持ち去る、という行動を繰り返すのみ。

「これは人種差別だ。隣の白人の老夫婦にはフレンドリーなのに、このテーブルには一度も来ないなんて。一度来たときは僕が席を立ってた時だけだろう」と。
せっかくの外出の雰囲気が壊れるのも嫌だったから、気のせいじゃない?サービス悪ければチップ置かないで分からせればいいんだし、と言ったら私にもすごく怒ってきた。

「僕と長くいる君だから、こういう状況の時は僕の側について欲しいよ。僕は滅多なことで人種差別だなんて叫ばないタイプだ。でも他のテーブルとの差を目にして彼女をテストしてみた。忙しいならば僕が別のテーブルに皿を置いた時、取りにきたら『まあ、ごめんなさいね~』とかフォローする一言があるだろう。それを無言で何度も持って行くのはやっぱり、馬鹿にされてるとしか思えない!!」って。

そして彼の言ったとおり最後までドリンクのリフィルには来ず、彼が自分で立って飲み物をリフィルに行ったのを目の当たりにしても見ない振りしていたウェイトレス。
チップは置かず、彼は直接マネージャーに直訴に行った。
彼いわく、マネージャーが言うにはこれが最初のクレームではないとか。
彼女については過去にもマイノリティーの客が悪いサービスを受けた、と文句が出ていたとか。

だからマネージャーも疑うことなく、これは本当だと信じてくれたと。
マネージャーから無料の食事券をオファーされたけれど、それを断り、謝りの電話もいらないからあのウェイトレスをどうにかしてくれ、と頼んで出てきたらしい。

結局彼が正しかったのだ。
いくら黒人の夫と長年結婚していたといっても、やはりアジア人の女である私とは人種差別については感じ方、敏感さの温度差があるのはしかたがない。
こんな時、黒人である彼を改めて意識させられる。
日常生活ではもう、忘れているというのに・・・。
これが国際結婚、日本人を配偶者として持たない私の現実。

この経験が惨めだとも、夫が可哀想だとも思わない。
ただ、彼の毅然とした行動がとても誇らしく思う。
もし他の人だったらいきなり怒って怒鳴りだしていたかもしれない。
でも、それをしてしまうと逆効果なのだ。
「ああ、やっぱり黒人って怖いな」とか非黒人たちが信じてしまいがちな感覚を正当化させてしまうからだ。

こういう時はとっても尊厳があって感心してしまう。
夫を尊敬できるというのがやはり、結婚の長続きのコツなのかもしれない。





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最終更新日  2006年11月25日 13時13分06秒
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