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カテゴリ:コーチングとコミュニケーション
【明日です】かめおかゆみこ&天海 悠 コラボで贈る
からだと心、魂に効くワークショップ 【インタビュー】声を聴くのは何のため? 天海 悠(あまみ ゆう)です。大阪でコーチング団体の マイコーチジャパンを運営しています。 今日はちょっと、しんみりかもしれません。 1年ぶりに、知り合いの女の子から 電話がかかってきました。 彼女は20歳前後に統合失調症になり それからは生活保護を受けながら 入退院をくり返しています。 出会いは彼女が16歳のとき。 年長の友人のお子さんでした。 といえ、私と4歳しか違わないので 妹のような感覚でおつき合いして いたのです。 彼女の第一印象は ちょっとヤンキー入った元気な女の子。 そんな彼女、付き合っている男の子との 間に赤ちゃんができて、あっというまに 若いお母さんになりました。 18歳そこそこの二人は幸せそうな 若いカップルでした。 が、幸せはつかの間、若いゆえか、絶えないケンカ、 厳しい姑とうまくいかない彼女は反発し、 ストレスを抱えながら子育てをして、あるとき。 自暴自棄になって、原チャリで国道を ぶっとばし、ダンプカーに衝突してしまったのです。 数カ月の入院、そして退院。 そんな彼女に育児はできないと離婚を宣告されました。 それ以来、彼女の日常には、病院が不可欠になりました。 それは、肉体的にも、精神的にも。 彼女の親は問題ばかり起こす娘に 兄妹は挙動不信な彼女の言動に どう対処したらいいのか、どう扱って いいのか分からず、彼女はやっかいものと して、存在するようになりました。 そして、だんだんと彼女は、ひとりになって いきました。 住まいはだんだん、地元から離れ 知らない街の病院に通うようになり そんな状態なのに、ひとり暮し。 回りが隔離していったのか 本人が離れていったのか それは分かりません。 けれど、ひとりになっていったのです。 電話の声は妙に明るくて 「死に損なったちゃったよ」 と。 そんな明るさゆえに、どれだけ長い夜が あるのだろうと思いました。 だれにも相談できず、ひとりで 困っていたんだろうと。 彼女には、抱えきれない苦しみがあるのは 間違いなく。 ひとりで、それは無理なのだと思うのです。 もちろん、家族を含め周囲の人たちにとっての 苦労は大きく、私なぞに想像しがたいもの だったのでしょう。 誰もそれをとやかく言うことでは、ありませんし 幸不幸を含め、どう作っていくかにおいて 人生は自己責任の場ですから。 それでも、やはり 生きづらさを抱えて、ひとりでいるのは いろいろな意味でたいへんなのです。 そこまで大変な状態に 彼女がなぜ、なったのか なぜ、そこでずっと苦しんでいるのか それは、例えば 生育環境かもしれない 自尊心の少なさかもしれない 子どもと別れた孤独かもしれない 失敗から立ち直れないのかもしれない 遺伝なのかもしれない カウンセリングや家族療法の観点から 見たら、ああ、こういうことではないのかと いろいろ考えうることはあるけれど なにはともあれ、 生きていてほしいと願います。 そう願う中で、ともすれば 彼女の痛みに引きずられて 自分の軸からずれそうにもなる自分がいるのも 事実です。 そう思っても救ってあげることはできないし 代わってあげられない。 私には、受けとめてあげるしかできない。 それでも うれしそうに昔話をする彼女が 「ゆうちゃんは、いつも抱きしめてくれたよね」 と言ったときに 彼女のありかたを尊重しようと思いつつ、 目の前のつらさにうちひしがれてしまう無力感が すうっと薄くなりました。 ああ、私ってそんな前からハグしてたんだ。 私は私のやりたいようにやって、それでいいんだ。 なにか、そんなふうに、私は私で自分にオッケーを 出せたのです。 そう。 顔が見えなくても、触れることができなくても 側にいるからね、思っている、それが今の私がすること、 したいことなのですから。 そのうえで、 自殺未遂をしたんだよと言う彼女に 生きていてほしいと言いました。 そして、自分のために生きることが難しいなら だれかのためでもいいじゃないと言いました。 あなたが会いたくて会えないだれかのために 生きたらいいじゃない。 命をつないで。きっと道はあるから。 そう言って電話ごしに二人で泣いたのです。 先日、北海道の浦河にあるべてるの家の講演会にいって 感じたことがあります。 べてるの家は、精神障がいを個性と捉えています。 「苦労を取り戻そう」を合い言葉に、病気を まるごと受け入れながら、その持つ力と認識を、 社会と関わることで活かそうとしたのです。 その結果、地域活性化のために、日高昆布の販売をし、 会社も作り、社会に還元する自身と出会いました。 それは地元産業の復興でもあり、全国から 見学者がくるという意味で、今や、べてるの家は 観光名所のようです。 そして、全国を講演で回るほど多忙を極めているそうです。 そういった中でも、べてるの家でもっとも 大事にされているのは 「三度の飯よりミーティング」 幻聴からカップル、苦労から笑いまで、とにかく 人が集い話し合いを重ねています。 彼女になくて、べてるの家にあるもの。 それは、ひとりではないこと。 そして、ありのままの自分でいていい 環境だということ。 そんなことを感じながら まずは情報を渡してみようと思いました。 なにはともあれ、私たちは自分を尊重できない 環境にいるべきではない、 私たちは自分を尊重できない人と 一緒にいるべきじゃない、 彼女はその生において、すでに十分に 幸せに生きる権利を持っている、そこを 大切にしてほしいのです。 彼女はここまで生きてきた、その状況と 精神状態でなおかつ、生き抜いてきた。 その強さを感じながら、もっと、自分を 大切にして、そして、周囲からも大切に されてほしいと願います。 7月16日は、無意識と手とつなぐ日。 「リラックスしながら夢の叶える目標設定」 ------------------------------------------------------------------------- ☆コメントをありがとうございます。 お返事は書きませんが、励みにしています。 ● 「人生を変える☆しあわせ成功講座」 メルマガ登録すると『あなたにもできる!しあわせ成功セルフキット』を 手に入れることができます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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