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テーマ:夢を叶える人になる(1190)
カテゴリ:コーチングとコミュニケーション
今日はお知り合いのお母様から依頼を受けて 娘さんのセッションをしました。 中学三年生で、一年学校に行っていないそうです。 通常、子どもさんの依頼は少ないのです。 なので、通常よりもセルフコントロールを 意識して伺いました。 そこで、ていねいに話を聴き、 彼女に何が起きていたのかを 一緒に整理したことで 糸がほどけるように見えてきたもの。 それは 彼女の中にある、 「言いたい事」を言えない自分でした。 ノーと言えない自分を自分で責めて また、その否定と相応するように、 人間関係でもいろんなことが起きてきたのです。 彼女はそれはダメだと思いながら、どうしていいか 分からなかったのです。 発端は小学一年生だったそうです。 クラスの悪ガキ?の乱暴な言葉に傷ついて なにもいえずにうつむいて それから、ときどき起こる、そのような 【嫌なことを言われても自分をかばえない】 という経験のたびに 怒り、恨み、自己否定が積み重なり 勉強が苦手になり、同じクラスの男の子に それをからかわれて それからは学校に行けなくなってしまったのです。 お母様はとても優しそうなかたでした。 心理学を学んでいるそうで、娘を心配して いろいろとアドバイスをしたり、 話を聞いたりと心細やかなに関わり、 とても努力されていました。 でも、娘さんは変わらず、お母様としては もう見守るしかない。 そんな中での依頼でした。 セッションをする中で、 彼女に、起こりうる未来を感じていただきました。 そこにいたのは、 強くてさっぱりして、自分らしい彼女でした。 成績もあがっているそうです。 なぜならば、できないといえない、 分からないと言えない、言うときも遠慮がち。 それが学校でも塾でも 自分の足を引っ張っていることを 本人は知っていたのです。 その未来の自分から、今の自分へのメッセージも、 もらいました。 それは、 「おまえ、なにやっとるんじゃ!! そんなことしていていいと思ってるんか? いい加減にせいや!!!!!!!」 その叱咤激励を聞いた「今の」彼女は おっかなびっくりの様子でした。 腰もちょっとひいたようです。 おろおろする彼女に、私が どうする? なにか必要かな? なにがあったら前に進めそう? そう問いかけると いいえ、自分で行きます。 そう、静かに、でも、きっぱりと言い切った彼女は ゆっくりと、 だけど、しっかりと 一歩前に踏み出したのです。 ホントは分かっていた。 もうこんなことして逃げていたら ダメになるってこと。 そうして、恐る恐る、でも、一歩づつ 未来に踏み出しながら、 なんどか行きつ戻りつしながら そのたびに未来の自分から叱咤激励を受けて 最後の一歩を前にした彼女は 「うおおおおおおおおお!!!!!!」 自分の中にある、悔しさ、恨み、怒りを 吐き出しました。 そして(吐き出せる)力を持って、 まるで、脱皮するかのように なんども、自分の体にはりついた なにかをそぎおとす動作をしたあとに 大きくジャンプして、 未来の自分に飛んでいきました。 その未来の自分と重なった瞬間 彼女はぐんと背伸びして、力強く手を広げました。 その瞬間、彼女はイメージの中で いちばん言いたい事を、いちばん言いたい人に ぶつける自分がいる、と分かったそうです。 そこで起きたこと、それは 彼女は自分の中にあるネガティブな感情を バネにして、なるべき自分に到達したということ。 その力強さと躍動感のすごさ! そう、彼女を未来に導いたのは 優しいケアではなくて 厳しい叱咤でした。 そして、それは 彼女自身の、内なる声。 ここで、外からの力を借りずに 立ち向かったからこそ 表出した負の感情を扱うことができ その扱えた力があったからこそ、 その力を持って 自分が脱ぐべき過去の自分から脱皮して 新たな(そもそもの力を発揮する)自分に再生した。 それはまるで、少女が大人に変わる 進化を目の前で見たようでした。 すべては自分の中にある。 そう。 この問題を乗り越える力は もともと彼女の中にあり いっけん心地悪い叱咤激励という関わり方が 自分を変えてくれるということを 未来の彼女は知っていたのです。 だからこそ、周りがどんなにケアしても 動けなかったのでしょうね。。。 優しさより、叱咤が必要なときがある。 つい優しい対応が良いと思いがちな私ですが ベストウェイはその人の中にあることを 改めて学ばせてもらいました。 そして、、、 今日のセッションで、私はあらたに 夢がまた増えました。 それは、 ある程度の年齢になった子どもたちに 自分のすばらしさを自己確認する関わりが できる大人や仕組みを提供したいという夢です。 かなり、ばくぜんとしていますが つまり、答えは自分の中にあるという認識と そしてそれを見つけるときに邪魔になるものが あったりするわけですから それを脱いで適切に捨てる方法を伝えたい。 すべての子どもが、自分の中にある 原石を掘り出す力を得ることができるように。 そんなことができたなら なんというか、 今日の彼女と同じくらいの年のころ、 どうしていいのかも なにがしたいのかも それを相談することも なにもかも分からずに 死にたいと願っていた 現実から逃避していた 過去の私が報われる。 私が欲しかったものを世界に 贈れるかもしれない? そう感じると、お腹がジンジン震え、 胸がつまってきました。 今日の彼女のようにネガティブの動力さえも 生かす方法を伝えることができたなら。 本望を通りこして、ありがたいくらいの幸せを 感じます。。。 ともあれ、 親やセラピストのやるべきことは 原石や木が望む姿になることを支援することなのでしょう。 付け加えるのではなく、 押し付けるのでもなく。 そんな思いが、今日のセッションで 膨らみました。 心を癒し夢実現に導くライフコーチング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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