テーマ:TVで観た映画(3913)
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監督・・・瀧本智行 原作・・・ 『犯人に告ぐ』雫井脩介(双葉社刊) 出演・・・豊川悦司、石橋凌、小澤征悦、笹野高史、片岡礼子、井川遥、松田美由紀、崔洋一、石橋蓮司、中村育二、平賀雅臣、池内万作、嶋田久作、中原丈雄、根岸季衣、他。 ・物語序盤・ 2000年12月、少年の誘拐事件の捜査に当たっていた神奈川県警の刑事・巻島史彦は、手柄欲しさに県警以外の応援を排除した挙句、少年を殺され、犯人を取り逃がすという失態を犯してしまう。 当時巻島は漸く授かった子の為に、昇進を焦っていたのだった。 上司の曾根から、記者会見に出るよう命じられ、巻島は捜査ミスではないかと批難に晒される。 それから6年が経過した。 事件の責任を問われ、地方に左遷された巻島だったが、元々有能な刑事だった彼は、地道に手柄を重ね、警視の地位まで昇進し、妻と息子の三人で、それなりに平穏な生活を送っていた。 その頃、子供を攫っては殺害を繰り返す“BADMAN”と名乗る殺人犯が、巷を賑わせていた。 川崎連続児童殺人事件と呼ばれる一連の犯行の捜査は難航し、手掛かりも無いまま、半年が経っていた。 そんな時、巻島の元に、かつての上司で現在は県警本部長となった曾根から呼び出しが掛る。 曽根は巻島を、この事件の捜査責任者として抜擢し、テレビ番組への出演を命じた。 生放送の番組中、巻島は突如、犯人である“BADMAN”に語り掛け、対話を求める形で挑発に出た。 曽根や大物を父親に持つ警視・植草は巻島を叱責するが、番組の視聴率は倍増し、"BADMAN"本人からの手紙も郵送されてくる。 現職刑事による、前代未聞のテレビ放送を利用した劇場型捜査で、巻島は卑劣な殺人鬼を追い詰めようとするが…。 まあ、普通に楽しめました。 しかし、左遷された巻島を、敢えて大事件の捜査指揮官に据える事の説得力が欠けていたような。 巻島が曽根に尋ねると、「お前はテレビ慣れしているからな」と答えましたが、6年前から連絡も取り合っていなかった相手を、わざわざ呼び出す意味は? 曽根が巻島の能力を評価していたという事なのでしょうか? 自分も漸く県警本部長の座を手に入れた所ですから、以前の二の舞は絶対に避けたい筈。 そこへ危険な駒を持ち出してくるというのは…。 冒頭に心臓の弱かった奥さんが無理な出産をして瀕死の状態だったので、息子だけが生き残って、奥さんは死んだのかと思ったら、ピンピンしていて驚きましたけど。 原作があるから仕方ないですが、ここは父一人子一人の方が良くないかな? その方が、息子に対する思い入れが強くなると思うんですけど。 かつては昇進の機会に恵まれず、手柄の為に陣頭指揮を執った巻島が、児童連続殺害事件を、今度は一人の人間として、同年代の子を持つ父親として、犯人の逮捕に執念を燃やす。 ストーリーの流れ自体は良かったと思います。 過去の事件の捜査も、引き続き行われていて、そちらも上手く挿入してありました。 かつての事件の被害者の遺族が、巻島の子を誘拐するという展開は、作り話的でしたけどね。 一般人の彼が、巻島の携帯番号を何処で入手したのか、またその他の個人情報も然り。 巻島も恐らく電話の声で相手が判ったという設定だったのでしょうね。 誰にも何も言わず、事件捜査中に単独で出掛けてゆくという行動が不可解でしたが。 相手への引け目があるので、内済したいという気持ちからの行動だった訳ですか。 でも、このエピソードは、個人的には不要だと感じました。 その他、捜査に進捗が無いからといって、本部長自身が犯人からの手紙を偽造して郵送してくるというのは、如何なものかと…。 しかも捜査のプロである筈の彼が、手の脇の紋をべったり付着させた手紙を送るというのは…。 こんな初歩的なミスを犯すとは解せないですよ。(~_~;) 素人でも手袋して作業する程度の事はするでしょうに。 手書き文字だったので、筆跡鑑定もされますし…。 親の七光で警視になったお坊ちゃまに、弱みを握られてしまったじゃないですか。 警視庁内の醜い権力闘争を描きたかったのだと思いますが、曽根さん、なんか変です。笑。 アナタ、実は、お馬鹿さんでしょ…。 ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 26, 2008 03:17:56 AM
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