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Jun 13, 2009
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カテゴリ:映画鑑賞記録
http://angel-demon.jp/
"ANGELS & DEMONS"

監督・・・ロン・ハワード
原作・・・ダン・ブラウン『天使と悪魔』(角川書店刊)
出演・・・トム・ハンクス ロバート・ラングドン
アイェレット・ゾラー ヴィットリア・ヴェトラ
ユアン・マクレガー カメルレンゴ
ステラン・スカルスガルド リヒター隊長
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ オリヴェッティ刑事
ニコライ・リー・コス 暗殺者
アーミン・ミューラー=スタール シュトラウス枢機卿
トゥーレ・リントハート、デヴィッド・パスクエジ、コジモ・ファスコ、マーク・フィオリーニ、他。

・物語序盤・
スイスのCERN(欧州原子核研究機構)で生成実験中だった"反物質"が強奪され、実験の責任者の一人だった科学者が殺害された。
この反物質は少量で都市を破壊する程の危険な物質である。
同じ頃、ローマ教皇が逝去した後、有力候補である四人の枢機卿が誘拐された。
そしてハーバード大学の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授の元に、ルーヴル美術館での一件以来険悪になっていたヴァチカンから協力要請が入る。
ヴァチカン警察によると、一連の事件に関与しているのは、秘密結社イルミナティだと言う。
それはかつてガリレオを中心とする科学者達の集まりだったが、科学を否定するヴァチカンによる弾圧の結果、地下に潜り、暴力的な組織へと変貌していった。
声明によれば、彼等は枢機卿を1時間ごとに一人殺害してゆくとし、最後には隠した反物質でヴァチカンを爆破し、報復する計画を立てていた。
ラングドンは、共同研究者を殺されたCERNの科学者ヴィットリア・ヴェトラと協力して、事件解決に乗り出す。


原作はシリーズ1作目だが、映画では「ダ・ヴィンチ・コード」の後日談としている。
映画としては前作より宗教色が薄れ、娯楽色が強いアドベンチャー的なものとなっている。
舞台をヴァチカンとしているが、中身は権力闘争や時限爆弾のような反物質を探索する普通のサスペンス。
信仰に関するパズル的な謎解きが無く、カソリックに対する挑発も無い。
前作は一般信徒にも反発を招く、ある種センセーショナルな秘密が売り物だったが、今作は上層部批判程度で末端信徒には影響は無いと思われる。
娯楽映画としては、今作の方が一般的で観易い。
シリアスな「ナショナル・トレジャー」という感じ。
個人的には、前作の宗教サスペンスの方を推しますが、深く考えずにストーリーを楽しみたいのなら、こちらの方が良いかと。

途中から黒幕が見えてしまったのが残念でした。
特に深読みしなくても、自然に判ってしまうのです…。
キャスティングで、この人でしょ、と。笑
でも普通に最後まで楽しめましたが。

最初から最後までノンストップです。
退屈するような事は一度もありません。
原作は未読でも、置いて行かれるという心配は無いと思います。
私も未読で、予備知識ゼロでした。
前作を観ていなくても独立した作品なので大丈夫。

娯楽として、よく出来た映画でした。
欲を言えば、もっと深遠なテーマが隠されていれば、後々まで心に残るのですが。
インパクトという点では、前作の方があった気がします。
特に悪役の人が。
今回は実行犯である殺し屋と黒幕が居て、キャラクター的に分散してしまった感じがあり、同時に、宗教的な使命感も薄かったのが残念。
金や権力というのは判り易いけれど、それだけに動機としてはツマラナイんですよね。
一応、宗教の権威を守ろうとしていたのですが、殺し屋を雇う辺りが、俗物と映りました。

でも総評としては、面白い映画なんですよ。(^_^;)





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最終更新日  Jun 14, 2009 11:21:27 PM
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