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カテゴリ:音楽
久方ぶりのブログ、FBの方が手軽なのでこのところずーっとFBで済ませていた。
今日は読響のみなとみらいシリーズを聴きに行った。 演目はブラームスのチェロとヴァイオリンの為の二重奏曲とホルストの惑星である。 舞台いっぱいの読響を振るのは米国生まれのDennis Russell Davis(71歳)2013年の年末第九を聴いて以来である。 惑星というと太陽系の星たちをイメージするのかと思いきや、星占いとそれに関連した思想と神話がヒントになっていると解説に書いてあった。この曲もまた展覧会の絵と同じように大編成で舞台の所狭しと楽器が並べられている。 合唱はスコア上は女声合唱となっているが、今回は特別に児童合唱団のコーラスと解説には書いてあるのだが合唱団が並ぶスペースはなさそうで両袖の三角形のスペースに並ぶのかなと思っているうちに第一曲の火星が始まってしまった。さては楽章の合間に第九と同じように合唱団が入場するのかと思っているうちに最終の第七曲の海王星まで来て演奏は始まってしまった。やがて中間部分のヴァイオリンの弱奏に変わって神秘的なコーラスが舞い降りてきた。どこから聞こえてくるのかと見渡すと右手の袖のドア1枚が開きオーケストラの指揮者を写すTVモニターの前でタクトを振る合唱指揮者がわずかに見え隠れしているではないか。なんと袖口の別室に合唱団がいたのである。静寂な中にしんしんと降り積もる粉雪のようにまさに天子の唄声が舞い降りたのであった。さすがアバド指揮のベルリンフィルや、ウィーン国立歌劇場、ミラノスカラ座、ボリショイ歌劇場などとも共演し、海外公演も通算30回超える日本を代表する東京少年少女合唱隊である。ほんの数分間であったがこれだけでも感激ものであった。 終演後の拍手を受けるときに左袖に合唱団も引っ張り出された。 第一曲は火星から始まるのだが、この音響がまたすごかった。私の席はステージ後方でオーケストラの後ろにいるのだが前方から全楽器がつんざくようにうなりをあげ、後ろからはパイプオルガンが吠え立ててそれはそれは「すごい」の一語に尽きる。マイクがセットされていたので録音されているのだろうが録音技師はこの大音量をどのように調整するんだろうかなどと考えながら聞いたのであった。もし今後この録音がCDで発売されるならぜひ聴きたいものである。 平原綾香がヒットした「ジュピター」は第4曲の木星の一部なのだがその前後の勇壮な音楽もまた指揮者のエネルギッシュなタクトで聴きごたえがあった。 天王星ではファゴットのソロでポッコ、ポッコ、ポッコ、ポッコと馬のヒズメの音を思わせるような部分が実に楽しく演じられた。 終演後今日の演奏を最後に定年退団するチェロ奏者の毛利伯郎さんに花束が贈られ楽団員はじめ聴衆者から万雷の拍手が送られた。35歳で読響に入団し以来30年間読響と共に歩んで来られ今後は後進の育成に努めるのだそうである。 上の写真右側、こんな楽器も使われた。鐘であろうか、その前のオルガンのような楽器はグロッケンシュピール=鍵盤打楽器で鉄琴のような爽やかな音がしていた。ハープが2台、ティンパニ‐が2セット、大太鼓、小太鼓、トライアングル、シロフォン、シンバル、なんとタンブリンまで! 今日も裏口には楽器を運ぶフォワードが待っていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.08.15 18:49:20
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