原油高騰によるガソリンの高騰、運賃値上げや物価高による乗客の減少等で航空業界も相当苦しい経営難に陥っているようだ。数年前タイでも格安航空会社が数社設立されたが乱脈経営や事故などでPhuket Air, One two] goなどは経営破たんした。残っているNok Air(タイ語で鳥)はタイのNational Flag Carrieであるタイ航空や政府系王室系の出資で設立されたがここも経営は苦しいようだ。最近人員の4割260人を削減するというニュースも発表された。
一方USのUnited Air はタイのLocal Base雇用のタイスタッフ120人をレイオフ、まだシンガポールにおいても100人のLocal Baseの雇用社員をレイオフすると発表されている。こちらはUS本国の組合からの圧力で米国Baseの雇用を守れという圧力からLocalの雇用社員をレイオフすることになったようだ。アメリカは言うまでも無くサブプライム問題から失業者の増大、景気低迷などから乗客の減少、加えて航空燃料代の増大などから経営難に陥っているのであろう。
また他方では景気の良いニュースもある。韓国のKorean Airはこれからの観光シーズンに向けてインチョン空港ースワナブミ空港間を週14便から18便に増便、プーケット、チェンマイにも各週4便を飛ばすと発表している。韓国のインチョン空港は今では世界でもTop クラスのランキングを与えられ、鼻息は荒い。残念ながら日本の成田はいまや取り返しの付かないほどアジアの各国の空港(中国の上海、北京の空港、シンガポールのチャンギ空港、タイのスワナブミ空港など)から大きく引き離されていると航空誌で酷評されている。戦後教育が悪くごね得と発言してやめさせられた大臣もいるがそうでも言いたくなるほど遅れてしまったのだという現実を省みる必要もあろう。航空行政の失敗、国益とはなんぞや、等いろんなことを考えるに挙国一致などという言葉は、もはや日本には無いのだろうか。