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カテゴリ:生活
3月12日から続いているUDD(赤シャツ軍団)によるバンコク中心部の繁華街占拠は多くの死傷者を出しながら解決の糸口が一向に見出せない膠着状態が続いているが、ここにきてデモ隊が解消に向かう可能性がでてきた。
5月3日夜9時過ぎから20分間に渡りタイのアピシット首相はTV演説を行い、現在続いているタイの政情不安解消のため、5項目の提案を行いこれが守られれば今まで主張してきた来年1月の下院の総選挙を前倒しし、今年11月14日に実施すると発表した。 これに対し、UDD赤シャツ軍団(半独裁民主統一戦線)は4日、この和解に向けたプロセスを原則受け入れると表明、ただし要件として下院の解散日の明示、UDDに対する治安当局の嫌がらせの停止などを求めこれらが達成されればデモの解散をするという。従い現在デモ隊が占拠している繁華街地域の正常化にはもう少し時間がかかりそうであるが歓迎すべきことである。 首相が提案している5項目の正常化に向けたロードマップは 1、 国王陛下、王室を政治に巻き込まない 2、 経済格差、社会的不公平を是正するための改革を行う 3、 メディアが国民不安を煽動するような報道をしない 4、 治安部隊とデモ隊の衝突を調査する独立委員会の設置 5、 国民和解のための憲法改正など選挙実施に向けたルール作り となっている。 11月選挙となると下院の解散は45~60日前が通例で新年度が始まる10月1日にむけてそれまでに2011年度予算を成立させて景気の腰折れを最小限に抑える配慮から総選挙日程を決めたようである。 UDDによるバンコク中心部の繁華街占拠が終結に向かう可能性が高まったと言うことで、4日の株式市場は4.37%と急騰、国内の機関投資家が大幅に買い越したと報道されている。 5月3日夜のアピシット首相のTV演説 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.05 13:03:47
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