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私の活きる道

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お猫2006

お猫2006

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2006.02.11
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あれから8年、今年も冬季オリンピックが始まった。

長野オリンピック、いや、正確にはパラリンピックの時私は選手村で働いていた。

選手村の中は本当に一つの街で、沢山の建物があり、バスが走ったり、他にも沢山、普段の生活にはない驚くような事があった。

そんな中、今も忘れられない彼と出会った。

彼も同じ仕事をする仲間で、いつも男らしく真面目に仕事をする彼に自然に惹かれていった。

お互いの気持ちを確認したものの、まだ10代ながら、オリンピックという期限がある中での恋愛はイベントが終わってしまえば遠距離になりどうせ恋愛も終わってしまうという、どこかしら冷めた思いがあったのか最後の一夜も何もなく終わった。

いや、『終わった』のではなく『終えた』の方が正しいかもしれない。

最後の夜、二人きりで過ごす事ができたのにもかかわらず、彼が起きる前にその部屋を後にした。そしてそのまま新幹線で自宅に帰省した。号泣していた。

綺麗事かもしれないけど、本当にさよならをするのが恐かった。

それから何度も連絡をとり、会いに行った事もあった、が、距離が縮まる事もなくいい友達のまま、私が結婚するまで続いた。

結婚してからは何度か手紙をもらったが、どうしても結婚したことが言えず、いつの間にかそれは途絶えてしまった。

決してやましい事など何もないのだけれど、何故か言えなかった。


今思えば、恋人になり、お互いをいつしか傷つけあい嫌いになってしまうのが恐かったのだと思う。

良かったのか悪かったのか、今でも忘れられずにいる。

彼、どうしてるかなぁ。
オリンピックが始まる度にこうして思い出す。





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Last updated  2006.02.12 16:31:55



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