M 馳星周
文庫: 333ページ 出版社: 文藝春秋 (2002/12) 眩暈 35歳になった男は義理の妹の媚態が頭から離れない。ネットで妹に似たエロ画像を見てからというもの、妹のあられもない姿を想像し興奮した。妻には連日残業と嘘をつき妹を張り込むまでになったしまった。声 すでに冷め切った夫婦。息子は学校で苛めにあっているらしい。 妻はストレス発散の為、伝言ダイヤルで男をあさり金銭を得る日々だ。 そんな日々を繰り返していると危ない男につかまってしまった。男はヤクザだったのだ。そして利用される羽目に。M 先輩に連れて行かれSMに行く稔。初めてのSM体験は小柄でまゆみという娘であった。 稔はまゆみにはまってしまったのだ。べつの女性とも経験したが、やはりまゆみが忘れられない。自分だけのものにしたかった・・・。 些細なきっかけで異常な性の世界にはまってしまった者たちの苦悩と快楽、そして絶望を残酷なまでに描いた異色短編集。M 馳 星周 文庫