半夏生 今野敏
文庫: 295ページ 出版社: 角川春樹事務所 (2009/02) 安積班シリーズ待望の文庫化。 後味の良い一冊でした。ベイエリアシリーズは安心して読めますね。 村チョウの意外な一面を聞く安積。 安積を尊敬し、緊張しているせいで、いつもしかめっ面をしているのかも、と桜井はいう。 黒木が惚れ込んでいる看護婦との関係も今後楽しみですね。.......................................... お台場のショッピングモール街の広場で、アラブ系外国人が倒れた。近くにいた白バイ隊員が駆けつける。 一方、リストラされた中年の男は、死ぬ前に人騒動起こしてやろうと考えていた。 いちゃもんを付けられた若者をボコボコに。 殺してしまったと思い男は逃げた・・・。 倒れたアラブ系外国人の様子から、細菌ウイルスによるテロの可能性が出ているらしく公安も出張ってきた。 自ら保菌者となり、日本にウイルスをばら撒いた可能性。もしそうだとしたらとんでもないことになる。 須田チョウと黒木は、男が運ばれた病院に事情聴取に行っていた。あの二人が妙なウイルスをもらっていなければ良いのだが、と安積は思った。 そしてもうひとり外国人に接触していたホームレスらしい人物の捜索。 そして、とうとう黒木と白バイ隊員が感染。 天然痘だとするとワクチンを備蓄していない為、大変なことになる。 一連の騒動の結末はどうなるのか・・・。..........................................半夏生